限られた時 ページ11
「それじゃ 俺達は日が沈む前に帰るよ あんまり遅くなったらシュナが怒るからさ」
『…うん』
どこか 表情が暗くなった気がした
「…で？お前はこれから､どうするつもりなんだ？」
ギィがおもむろに告げたかと思うと､煽るように不敵に笑った
『…なんのことかな』
そして此方も大して意に返さず､ギィを見つめ返す
「なんなら俺が始末してやってもいいんだがな」
始末？
一体なんのことだろう
シエル先生？何か分かるか？
"…"
…まだ怒ってる
ごめんって…本当に…
"主様(マスター)は何も分かっていません"
いや…だってアレは不可抗力だろ？
大人の付き合いってやつがあるんだよ
"だとしても主様があのような店に入る理由にはならないです"
…はい すいません
"…"
シエル先生に聞いても今は無理か…
仕方ない
「じゃあ俺達もそろそろ…」
そう言って､城門をくぐろうとしたその時
Aが後ろから俺を強く抱きしめた
「…！」
ヒューとギィが口笛を吹く
「…どうした？A」
俺の肩に顔をうずめるAの頭をそうっと撫でる
『…大好きだよ リムル 心の底から…愛してる』
…
「俺も好きだよ」
この返答は何度目だろうか
Aの気持ちはとうに知っていた
…だけど
一国の主として､同じ魔王として…
Aの気持ちに答える訳にはいかなかった
それに､シュナやシオン､あの悪魔達に知られたら…
俺は少し身震いして､Aから少し離れた
『…』
俺にとって､Aはいつまでも子供のままだった
「…それじゃ体調管理しっかりして､風邪が治ったらまた帰ってこいよ！」
俺達は魔法陣を展開し､その場から去った
『…行っちゃった』
1人残された私は､行き場のない手をギュッと握った
『ゴホッ…』
また発作が起こり､私は右手を口の前に当てた
…急がないと
口元から離した右手に目をやる
掌には真っ赤な血が滴っていた
…時間はない
…でも
…最後くらい､もっとリムルと一緒にいたかったな
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夢見る雀(プロフ) - ざっくりですけど…続編へのリンクの繋げ方 �，泙哉岾以圓�URLをコピーします ��番外編へ繋げたい小説に戻って下らへんにある『続編へのリンク』に そのコピーしたURLを張ります。 �な歛犬靴燭薀献礇鵐廚任�るようになってます。 (2020年11月2日 9時) (
レス) id: 0fa8b8a2e1 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - コメントありがとうございます！コメを見返していると、よく見る名前があって嬉しく思いました。長い間読んで下さってありがとうございます！ (2020年10月11日 4時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - 完結おめでとうございます！！とっても面白かったです (2020年9月25日 7時) (レス) id: 3817d43169 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - もし気が向けば投稿するかもしれませんが､まぁこれから１ヶ月ほど仕事の都合で多忙なので、もし投稿するにしても１ヶ月半ほど先ですかねぇ… (2020年9月24日 23時) (レス) id: 8e72f4c5b9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 番外編などを投稿する予定はありますか？ (2020年9月24日 17時) (レス) id: cb8f70d9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セイ | 作成日時：2020年8月15日 1時
