転スラ!!〜異国転生物語〜

手術 ページ29

リムル触れた途端､蒼が前に倒れそうになった

リムルは蒼を支え､横に寝かせた

蒼は息苦しそうに呼吸をしている

『·····蒼に何したの?』

私は心配気に聞いた

「こいつ蒼って言うのか?少し意識に干渉しただけだ
それよりお前·····知り合いか?」

『うん·····』

「そうか」

リムルは蒼の横にしゃがみ､蒼の頭に触れる

「リムル様·····カリュブディス戦の時のフォビオのように分離なさるのですか?」

赤い髪の鬼人がリムルに言う

「ああ」

リムルの指先が光ったかと思うと蒼は落ち着いた呼吸になった

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

しばらくの時間が経った

「よし!!手術完了っと」

もう夜もふけ､一緒にいた鬼人達やゴブリン達は木に寄りかかり眠っている

初めは渋っていたがリムルが

「俺に任せて休んどけ」

と言ってからしばらく経って眠った

ハクロウとソウエイはリムルを見守るように立っている

私はなんだか眠れなかった

『·····ねぇリムル』

「んー？」

リムルは少々疲れた姿だ

『どうして私が蒼と戦ってることに気づいたの？』

「あぁ､ソウエイの分身体の一体が偵察中に見つけたらしいよ」

なるほど

あの時の視線はソウエイのものだったのか

『·····ありがと 来てくれて』

リムルはニッと歯を見せて笑った

「別にいいよ」

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