あの舞台を、もう一度。

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バ「貴方には聞きたいことがあるんです。」


『……はぁ。』



金髪褐色童顔イケメンは
私の前を歩きながらそう言った。
曖昧な返事を返せば
彼は１つ目、と素晴らしいイケボで呟く。



バ「貴方は何者ですか？」


『…ただの一般人ですが…？』



先祖があのモリアーティ教授だ
ということを除けばだけれど。



バ「２つ目。さっき僕が電話しているとき、
何故逃げなかったんですか？」


『あー…それは…
逃げても無駄だと思ったからですかね。』


バ「おや、僕が足が速いとは限りませんよ？」


『…服の上からでも分かりますよ。
相当鍛えてるでしょうアンタ。』


バ「…ホー…鋭い観察眼をお持ちのようだ。」


『お褒め頂き光栄よ。』



危ない…。
答えにくいこと聞いてくるよなこいつ。
お前の方が観察眼あるんじゃないの？
あ、でも今前向いてるから観察できないか。



バ「最後です。
貴方、犯罪組織に興味はありませんか？」



いきなり彼がこちらを振り返る。
それと同時にどこかの照明がつき、
その眩しさに思わず目を瞑った。



ジ「おい、お前。」


『ん…。』



誰かに話しかけられ目を開けると
そこには銀髪ロン毛全身真っ黒の男が
立っていた。
ご丁寧に、銃口を向けて。



『わぁ………。』


ジ「随分な間抜け面だな。……単刀直入に言う。
俺達の組織に入れ。さもなければ殺す。」



いや、いきなりですね…。

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