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#1 揺れ動く黒い影 第一幕 ページ2

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『うっわぁ…マジかぁ…。』



あ、どうも皆さんこんにちは。
只今絶賛尾行中のAです。


そして尾行の末に見つけてしまったのは
コンクリートの上に広がった赤黒い血。
しかし肝心の死体などはどこにもなく
ただ血があるだけ。
うーん…不思議だ。



ってあれ!?本来の目的!!

慌てて辺りをキョロキョロと見渡すと
コツンコツン、と後ろから足音が
聞こえてきた。
さすがに私でも分かった。

これ、かなりマズイやつじゃね?



バ「おや、こんなところに女性が
一人で、一体どうしたんですか?」



振り返るとさっきまで尾行していた
はずの金髪褐色イケメンが立っていた。
ん?正面から見るとなかなか童顔だな。
これからは金髪褐色童顔イケメンと
呼ぶことにしよう。


ってそんなことはさておき。
まずはこの状況をどうやって打破
するかだ。あの様子だと
私が尾行していることには気づいて
いたのだろう。
さて、なんて言い訳するかな…。



『貴方があまりにも魅力的なものだから
追いかけてしまった…と言ったら怒る?』


バ「…フッ…そうですか。でも…」




一瞬騙せたと思って気を抜いたのが
間違いだったらしい。
彼は凄い笑顔で銃口を向けてきている。

このままだと、間違いなく殺される。




バ「さぁ、死ぬ覚悟はできましたか?」


『…………いや全く。』



正直に答えれば彼は面食らったような顔を
した。
そんなにおかしかっただろうか?




バ「もういいです。
死んでもらいますね…っ!」


『え…………?』




そう言って引き金を引こうとした彼の顔は
今すぐに泣いてしまいそうなほど歪んでいた。
思わず、声をあげてしまうほどに。


この人、私を殺すことを躊躇ってる…?




『なんで、撃たないの?』


バ「いえ…少し考え事をしていました。
心配しなくても、殺して差し上げますよ。」




銃口が再度、私の方へと向く。


今度こそ引き金が引かれる、その時だった。



バ「………っ!」



彼はいきなり銃を降ろし、
耳に手をあてる。インカムかなにかで
誰かと通信しているのかもしれない。

しばらく動かずに彼のことを待った。




顔を上げてを私を見た彼は
怪しげで意味深な笑みを浮かべてこう言った。




バ「不思議なお嬢さんだ。
ここまでしても逃げないんですね。
これは、いい人材になりそうです。」


『…………はい?』


ついてきて下さい、と彼は言い、
私に背を向けて歩き出す。


なんか、嫌な予感しかしないのだが。

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しの(零時) - 憂国のモリアーティとコナンのコラボとは斬新!続きを首を長くして待ってます! (2020年11月18日 0時) (レス) id: 0718db87f2 (このIDを非表示/違反報告)
push-coffee - うさきん♪さん» ありがとうございます!すっごい嬉しいです!更新できるように頑張ります! (2020年4月7日 22時) (レス) id: 4ffc2e8147 (このIDを非表示/違反報告)
うさきん♪ - まだ、途中しか見てませんが…最っ高です!私得すぎてやばいです(笑)更新がんばってください! (2020年4月7日 19時) (レス) id: b69ba598bd (このIDを非表示/違反報告)
push-coffee - 白浪燈夜さん» ありがとうございます!最近少し更新ペースが落ちてきてしまっていたのでとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2020年3月30日 21時) (レス) id: 61c763aa02 (このIDを非表示/違反報告)
白浪燈夜 - ゆ、憂国のモリアーティ!?ずっと夢小説でコラボ無いかと探してたんですよ!読めて嬉しいです、続き更新頑張ってください!! (2020年3月29日 20時) (レス) id: b3ddaf4719 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:push-coffee | 作成日時:2019年12月30日 0時

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