アンソロジー (ページ1)

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興味(秋山駿) ページ1

私の彼は何に対しても興味がない
それに比べて私は知らないことが多いのか何に対しても興味津々になりやすい

この間だって、

『ねぇねぇ！なんで蒼天堀って都会なのに川が綺麗で釣りができるの？普通汚くなるじゃん』

「管理が行き届いてるんじゃないかな」

『ねぇねぇ、道のど真ん中で喧嘩してるよ。なんで喧嘩してるんだろう。』

「2人の中の話だから首を突っ込まない」

『ねぇ、なんで漢字ってあるんだろう。読めない漢字ばかりだし、だったらひらがなの方が良くない？』

「馬とか島とか大とか読めるでしょ？平仮名より読めるものは読みやすいしどんなものか想像しやすいんじゃないかな」

こんなんばっかり

1ヶ月くらい前は

『ねぇねぇ、今日何したの？』

「仕事だよ」

『仕事って？』

「集金行って、エリーゼに顔だして

そういえばその時にキャストの子からお菓子もらったから食べる？」

『エリーゼってキャバクラ？』

「オーナーしてるからね。」

『可愛い子ばかり？』

「まぁ、可愛い子多いんじゃない？」

『お菓子くれたキャストさんは秋山さんのことどう思ってるの？』

「オーナーくらいにみんな思ってるよ。」

『そっか、好きとかはない？』

「本人に聞いてみなきゃ分からないけど」

『そうだよね。』

って、興味があるぶん自分は嫉妬しやすくて困らせてしまう

ある日

興味本意で秋山さんに聞いた

『ねぇ、秋山さん失礼かもしれないけどそんなんで人生楽しいの？』

「んー、Aちゃんがいるから楽しいよ」