愛を問う(R.Abe)３ (ページ28)

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見守り隊(別部隊).9 ページ28

あなたside.
　

友人「大丈夫。勇気出してね？またくるから。」

そう言って予定があるからと、友人は早々に帰っていった。時間がないのに来てくれて、ほんとにだいすき。

誰もいなくなった部屋がらんとしたリビングの中、ふと何か気になって、目を向けると、知らない紙袋が置いてあった。

　…忘れ物？
　こんなの持ってきてたっけ

中身を見てみると、お土産のようだった。
この地に最近行った人は1人しか知らない。

　…？？
　いや、まさか
　だって帰るの、、

ｶﾁｬﾝ…

急に玄関の鍵が開く音がして、びっくりして入口の方を見たまま固まっていると、そろ〜っと扉が開いて、いるはずのない人が、静かに入ってきた。

「ぁ…」「ぇっ…」

阿部「あの、えっと。さぷ、らぃず…」

困ったように眉毛を下げて笑うその人。その顔見たら涙が溢れてきて、でも見られたくなくて、その胸へと飛び込んだ。

「…ｸﾞｽ、おかえりなさぃ」

阿部「んー？ふふっ、うん。ただいま。」

急に泣き出した私を見て、ぎゅっと私を抱えたままソファまで移動した。

阿部「どーしたの？」

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