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「ただいま戻りましたー」
お兄さんが少し大きめな声で言うとドドドッというぐらいの音をたてて誰かがこっちに向かってきた。
「新八!!今日のご飯は何アルカ?!」
ぎゅっと目をつぶっていたけど、可愛い声がして、目を開けると可愛い女の子がお兄さんに話しかけていた。
「....可愛い....」
ハッとして口を押さえると女の子は私に気づいたようで「新八、この可愛い子、誰アル?」と聞いていた。
「この子はさっき拾ってきたんだ。....ちょうどいいから、銀さんと説明しようか」
と言うとお兄さんは靴を脱いで行こうとする。
....私は、あがっていいのだろうか、、。
それどころか、私は知らない人....。
きっと追い返される...。
「ほら、君も早く」
そう考え込んでいると、お兄さんが優しい笑顔で手をさしのべてくれた。
「う、うん....」
私は靴を脱ぎ、お兄さんの手をとった。
.....ああ、人ってこんなに、温かいんだね。
廊下を少し歩くと襖があり、そこを開けると大きい部屋が見えた。
「おお、新八.....?!」
銀髪のモジャモジャがソファーの上に座りながらこちらを見ると、驚いた表情をしていた。
「....銀さん....今、説明をしますね」
お兄さんは何故だか、強い声色で言った。
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