062話 ページ13
『私ね、中学2年の時に癌になってさ』
諏訪「それって、ぶっきーのと一緒なの?」
『そう、んで手術で取り除いたんだけど、いつ再発してもおかしくないって言われてた』
諏訪「それが今再発したかもしれないってこと?」
『そゆこと、再発するときは進行も前よりは早いだろうし深刻なものになるって言われててさ
まさか、このタイミングだと思ってないじゃん?』
諏訪「まぁね。で、病院行かないの?ぶっきー、あんたのこと好きそうだし行けるんじゃ」
『やめたの。病院行くの。私にも目的があるから、この事件に関して。最後まで、血反吐はいたとしても残るの』
二へっと笑いながら言う私を唯月は眉間にしわを寄せながら抱きしめた。
その腕の力はとても強く、温かかった。
落ち着きのある唯月はお姉さんみたいだからどうしても甘えてしまう。
諏訪「なんかあったらいつでも言って。で、茅野たちにはいわないの?」
『うん……まだいいかな。だから、内緒ね』
諏訪「うーん…分かった。無理したら説教だからね」
『ふふっ、はーい』
諏訪「なにヘラヘラしてんのよ!もう……」
私の濡れたままの髪をタオルでゴシゴシする唯月の目には涙が溜まっていた。
私は泣かないでの意味も込めて、唯月の両頬をムニっとしてやった。
そして、はしゃぎつかれたみんなが寝てしまったので
私は準備室へ向かった。
柊「燃料投下っと」
『あ、それ今日の写真』
柊「あ、おかえり。てか、お前ずっとその格好だったのか?」
『え?』
よく見ると私はネクタイもせずパーカーも軽く洗って乾くの待ちということで
ワイシャツのボタンを2つあけ、いつもは縛っている髪をおろしたままだった。
柊「さーて、ヒーロー編も開幕したところで……はい、こっち」
『え、うわぁ!……もしかして、今から?』
柊「ご察しの通りです。煽ったAが悪い」
『ちょっ……一颯先生?』
先生は手を止め、私の顔の前に自分の顔を持ってきた。
“一颯”と言った後、無言の圧力をかけてくる。
『っ……い、一颯』
柊「はい、いい子。では続きっと……」
『いや、するんかーいっ……んっ!』
その後は皆さんご察しの通りです。
美術準備室に置かれた簡易ベットに2人して沈み
行為の後、力尽きて寝てしまった。
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唯颯(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です (2021年1月13日 4時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 質問大丈夫ですか? (2021年1月10日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - スライムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月28日 23時) (レス) id: a45fde35bc (このIDを非表示/違反報告)
スライム(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月28日 23時) (レス) id: 028b55ef6b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 楽しみです!!!\(//∇//)\ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月20日 23時