030話 ページ31
先生と昇降口に向かう途中、中尾君に軽く挨拶もした。
彼は準備室の下の教室で生きている。
私は夜の静かな廊下を先生と共に歩く。
『本当に行っても大丈夫なんですか？』
柊「大丈夫だ。今から会う刑事さんも協力者だからな」
『先生なかなかやるね』
柊「ぬかりはないよ」
昇降口に着くと一颯先生は物陰に隠れた。
私は降りてきた階段に座って様子を見ていることになっている。
喋っていいと言われるまでは口チャックだ。
すると、刑事さんが入ってきた。
先生は刑事さんの背後に歩いていく。
五十嵐「お前が柊一颯か約束通り31人分だ」
柊「盗聴器を付けていますね」
そういって先生は拳銃を懐から取り出す。
……え？拳銃！？
五十嵐「おい、やめろ……やめろよ……やめろおおおおおお！」
拳銃と刑事さんの声に目を丸くしていると
刑事さんがつけていた盗聴器を踏み潰した。
そして拳銃の先から飛び出す水を見た私は
階段についていた手を滑らせて、お笑いのようなコケ方をしてしまった。
『いたっ！！』
五十嵐「つめてっ！つめてっ、何すんだお前……ん？いた？」
柊「最後のが妙に芝居がかってたんで。あと、A出てきていいよ」
『喋っちゃってごめんなさい……』
五十嵐「女子生徒……？つか、仕方ねぇだろ、芝居に関しては素人なんだから」
刑事さんに軽く会釈をしていると
先生は床でへしゃんこになっている盗聴器を手に持ち
高かったんじゃないですかぁと呟いた。
五十嵐「高いよ、でも……お前とグルだってことがバレたら、俺クビになっちゃうから」
『じゃあ、私も逮捕されちゃうのかなぁ……』
五十嵐「なに？お前、この子もグルなのか？」
柊「まぁ、協力者ですけど犯罪者のレッテルは貼らせません。安心してください」
3人で、さっきまで私が座っていた階段に腰を下ろす。
少し腰が痛い気がするけど……さっき転んだからかな？
特には他に異常もないのでスルー。
階段に座るや否や、先生はおにぎりが入った袋を覗く。
柊「これー、赤飯とかってあります？」
五十嵐「あるわけねぇだろ、こんなめでたくもない状況で……赤飯買いに行く勇気なんか俺にはないよ」
『先生、そんなことしたら甲斐君たちに半殺しにされますよ』
私と刑事さんは一颯先生の呑気な発言にため息を吐きながら少し休む。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (
レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね？ (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯颯 | 作成日時：2020年1月10日 14時
