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SG「リズムも正確だ」
指でトントンと体に染みついたリズムを刻むヒョンとヒョジンくんの動きは完璧に一致してる。
JH「見て、ステップも完璧」
俺たちが習得にも全員で合わせるのも凄く大変だった動きも完璧にこなす。
TH「歌も…俺ら全員のパート…」
全員のパートを音を外すことも出遅れることもせず完璧に歌ってる。
「それに…息も上がってない」
そしてピタリと止まった彼の動き。もしかしたら俺たちもそのタイミングでやっと呼吸を再開したかもしれない。それくらい、彼が作り出した世界は魅力的で惹き寄せるというよりも、俺たち丸ごと吸い取ってそれすら自分の世界の一つにしてしまいそうな…そんな感じだったんだ。
PD「ジョングクと彼をここに連れてきなさい」
SF「はい！」
PDニムはそうスタッフに声をかけると難しい顔を浮かべる。俺たちは未だに彼の世界から抜け出せずのままで高揚感に襲われていた。
SG「彼奴の声、欲しい」
「え？」
SG「……こうして……ここは、」
俺の声にも気づかず、タブレットに何かを打ち込むヒョン。それは多分、楽譜。彼の世界にのまれてヒョンにスイッチが入ったみたいで、今朝からの眠そうな無気力な顔はそこには無くなってる。
RM「ヒョジンにこんな才能があったなんて…」
ヒョジン君のことをよく知ってるであろうナムジュニヒョンは呆然として口が少し空いてる。
TH「コンジュヌナの息子…恐ろしい」
「恐ろしい？」
TH「だってあれまだ小学生くらいだよね？なのにあのレベル…成長した時っていうより既にもしかしたら俺らより遥か上だよ、実力も才能も」
そう、モニターを見つめながら真剣な表情で呟くテヒョン。確かにテヒョンの言う通りで、無音の状態であそこまで…いや、100%完璧にやり切るなんてある意味恐ろしい子だ。
SF「お連れしました」
スタッフさんの声とともにジョングクと手を繋ぎながら部屋に入ってきたヒョジン君。緊張してると言うより、状況が読み込めずに戸惑ってる様子だった。
「はじめましてヒョジンくん、俺はパクジミン。よろしくね？」
HJ「ジミンにぃちゃん、僕ヒョジン！」
人懐っこくて幼ない声で俺の差し出した手を握る俺よりずっと小さな手。さっきまでモニターの向こうでここにいる全員の呼吸を止めたあの子と同一人物だとはとても思えないくらい、純粋で真っ直ぐな目とやっぱりヌナにそっくりな天使な彼。本当に…恐ろしい子だと思った。
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流空星(プロフ) - ゆきりんさん» ゆきりん様 コメントありがとうございます！今のところ続編は考えていなかったのですが折角お言葉を頂けたので考えてみますね！ (2021年1月26日 21時) (
レス) id: 6dd67c091f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきりん - 続編楽しみにしております！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 14affb9ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年7月17日 14時
