『もしもしポリスメン、家にイケメンが不法侵入してます」（ωrωrd!）

十三話☆ ページ14

時刻は現在17時、ちょうど半額セールになる時間だ!!
急ぎスーパーへ向かえばお肉や魚などが安くなっていた

簡単なイラスト付きのお買い物メモを二人に渡し
自分は半額セールの人の波に突撃する
人波は150cmほどの身長の自分では辿り着くことが難しい、

やはり身長か!?身長があれば良いのか!?
一人で狼狽えているとお使いを終えたトントンさんと合流する

『__!!トントンさん!!豚肉を入手せよ!』

tn「え?あ、はい」

急な指示にも関わらず困った顔をしながら
人の海に身を投じる、しかしやはり身長がものをいうのか
人波をものともせず目的の豚肉や他シールがはられている商品を
複数手に抱え帰還した

『トントンさん!!』

近くによりお肉を受け取ろうとした時
近くを横切ったおじさんに強くぶつかられた

『＿あ』

体制が崩れこけてしまう。
受け身が取れたので大きな怪我はしなかったが
手のひらに小さなすり傷ができてしまった
盛大にこけてしまったので周りの人が見ている
すぐに駆け寄ってくるトントンさん
少し遅れてゾムがお使いの食材を抱えながらも走ってくる

「ｯﾁ..邪魔なんだよ、もっと角を歩け!!…これだから最近の女は」

吐き捨てるようにそう言い残しさっさと去ろうとしているおじさん
まあ、こういうことは割とよくあることだ
私は身長が低いし歳も若い、顔も童顔があいまって舐められやすい
仕方がない、そう考えた方がこじれない
ゾムに手を貸してもらい起き上がっておじさんをみてみれば

トントンさんがおじさんの目の前に立ち
真顔でおじさんを見下ろしている

tn「お前…何様やねん」

「な、なんだいきなり」

トントンさんに少したじろぐおじさん
しかし自分より若い彼を下に見たのか鼻息を鳴らし

「歳上のものは敬えと習わなかったのか!!」

声を張り上げ罵声を浴びせる
今時まだこんな非常識なおじさんがいたのか

tn「一言謝るだけで済むことやのに…なぁ？」

一つ大きなため息を漏らし手を上に掲げる。

tn「粛清対象や。」



手には銀色に鈍く輝くツルハシが握られていた

『え、まってトントンさん!』

止めようと動いた時にはツルハシは振り下ろされ

tn「次は止めへんで」

おじさんの眼前でピタリと止めていた

「っひぃ!!」

悲鳴をあげその場から逃げ出すおじさん
トントンさんの手にはもうツルハシはなく
消えていた。

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