キミの嘘も、寝顔も、明日も。-Ki-【after story】

番外編〜結婚記念日〜 ページ35

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「あ、そう言えば…」



宏「ん？」



「宏くん、さっきなんか言いかけてませんでした？」



宏「さっきって…」



「ほら、そらがみどりちゃん倒しちゃった時…」



宏「ああぁぁ〜、そうだったそうだった」













あっぶね、忘れるとこだった。



ちなみにみどりちゃんてのはAが名付けた観葉植物のことね。













宏「うん、今度の日曜日なんだけどさぁ…」



「日曜日はゆなちゃんママのとこでお茶会があります」



宏「へ？お茶会？」



「すいません、言ってなかったですか？こないだはなちゃんとお邪魔した時誘われまして、そらも良かったら一緒にって…」



宏「…あ、そう、なんだ…」













なんだ、そっか。



地味にショック。



もしかしてA、覚えてない？













「日曜日、なんかありましたか？」



宏「…あ、うん、まぁ……あっ、じゃあ夕方には帰ってくるとか？」



「それはもちろん、そらもきっと愚図りはじめるでしょうし…」



宏「だよな」













実は俺らもうすぐ結婚して5年目になるの。



そんで、俺が密かに立てた計画。



今度の日曜日、藤ヶ谷と松井さんに子供達をお願いして二人だけで出掛けるっていうプラン。



だったんだけど…



まぁ予定あるんなら仕方ないよな。













宏「じゃあさ、夕飯飯でも食いにいかね？」



「わ、行きたいです！」



宏「よし、じゃあ決まりな」













まぁ夕方からだけでも十分か。













「久しぶりの外食ですね」



宏「うれしい？」



「ふふ、うれしいです」



宏「店は俺に任しといてくれる？」



「はい、よろしくお願いします」













そう言ってうれしそうに笑顔見せるA。



近付いてって、そっと抱き寄せる。













「…どうしたんですか？」



宏「ん？別に。かわいいなぁと思って」













んもう！って恥ずかしがって赤面しちゃう、俺のかわいい奥さん。



今でも変わらないAへの想いを込めて、その唇に優しくキスをした。






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