LUCKY★SEVEN 〜F.T〜

36 ページ38

今日は撮影の本番の日。



またあの玉森さんの笑っちゃいそうな演技を見ながら、自分の出番が迫っている、とドキドキしていた。






順調に撮影が進み、私が出るシーンになった。




さすがに…本番は真剣にやっている、藤ヶ谷さん。




無事にそのシーンも終わり、ふと藤ヶ谷さんのことを気にかけている自分に戸惑っていた。




私、藤ヶ谷さんのファンになっちゃったかも？




なんて、この時は思ってたんだ。






すべての撮影が終わり片付けがはじまったので、純と邪魔にならないように帰る準備をし、外に出ておしゃべりをしていた。




純「私、ジャニーズ…っていうか、キスマイの印象変わった〜♪♪」


「ふふっ、そうだね」


純「みんなかっこいいよね〜！全然ブサイクじゃないじゃん！とくに玉森さんなんて、あんな顔してあんな役やっちゃうなんて、かわいいよね〜♪♪」




そんな話をしていたら、やばっ！彼氏待ってるから行くね〜！！っと言って純は帰っていった。




私もそろそろ帰ろうかな、なんて思っていた時。




？「……きさきさん！」




振り向いた先にいたのは…






「玉森さん…？」






日が沈みかけた薄暗い空の下、コンビニのライトに照らし出された玉森さんが、私の方に歩いてきた。


.

37→←35〜F.side〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す