LUCKY★SEVEN 〜F.T〜

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これからその彼氏と会うらしい純は、バイバーイと大きく手を降って帰って行った。



「彼氏かぁ…」




…正直、太陽の父親の事を…完全に忘れた訳ではない。

別れた時は、なんとなく他に女がいるのかも、という思いはあったものの。


やっぱり好きで。


好きだったから。
太陽の事も一人で産もうって決意したのだから。


浮気を知ったのはそれからすぐで、未練はあったものの、もう忘れようと決めた。




…彼は太陽の事は知らない。


でも、伝えようとは思わなかった。


私の独断で決めたことだから。



…彼は今、何をしているのだろう。





「……さぁて、帰るかー」




今日もおなじみの帰り道。


見えてきた保育園には、チラホラと子供達が見えた。

今日はまだ夕方だから、他の保護者さんもみえる。



「こんばんわー！今日もありがとうございました〜」


先生「太陽くんママ、お疲れさまです」


「来週はまた通常勤務ですので、よろしくお願いします」

先生「わかりました。お疲れさまでした」


遊んでいる太陽を見つけ、近づいた。

私を見つけ、立ち上がり近づいてきた太陽。


ギュッと抱きしめてから、抱き上げた。



「たいちゃん、帰ろーね」



ニコニコと笑う太陽の笑顔が


忘れたい彼の笑顔と一瞬……重なって見えた。


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