恋煩い２【すとぷり】 (ページ13)

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in大阪

『こんにちは～！』

「最初で最後のはじめましてなんです…」

『ありがとう、はじめまして！』

毎日各地を点々とする握手会も折り返し地点。

もう相当疲れているはずなのに、スタートから声色が一切変わらない。

まぁ変わったところといえば…

薬を飲んでいるにも関わらずよく食べるようになった、といったところか？

いい変化だと思って何も言わないようにしているが…

それだけ体力を消耗しているということでは…？

『とみ…ん……さと…くん……さとみくん！！！』

さ「え？あ、ごめん。聞いてなかった。」

『は？笑
ていうか引退までもう半分切ったんだよね～…。』

さ「だな。おつかれさま。」

『あとね、みんなめっちゃ差し入れくれるからしばらくお菓子には困らないよ。』

さ「でもころんにはあげたらダメだそ。あれ以上ポニョったら困る。」

『確かに。』

「誰がポニョだって？！」

『「は？」』

聞き慣れた声がして振り返ると、後ろに気配が全くないころんとるぅと、なーくんの姿が。

な「ジェルくんと莉犬はじゃんけんに負けたのでお留守番。」

『えっ、わざわざここまで来てくれたの？』

る「ほんとはこっそり整理券を貰って握手する予定だったんですけど…」

な「ころんが逆方面の新幹線に乗るからぜんぜん間に合わなくなっちゃってさ～。」

2人からジト目で見られるころん。

こ「いやごめんって！……ほんとに。」

『いやまじで落ち込んでんじゃねぇよ』