君に溺れた恋物語〜K.Otomo〜

#24 ページ24

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かーくんと夏芽が当たり前のように2人で帰っている後ろを、イヤフォンをして歩く。









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夏芽が男の人にカメラを向けられて立ち止まる。









前にもあの人見たことある……。


確か夏芽の写真集を撮っていた人。









かーくんが夏芽の手を引いて歩き出した。


1.2年前まであの場所にいたのは私だなんて、
そんなの今では考えられない。









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？「………君さ、夏芽ちゃんのお友達だよね？」





「え、っと……」




？「急にごめん。広能晶吾。
フォトクリエイター兼映像ディレクターです。」




「向井A、です。」







広能「向井さんさ、前にも会ったことあるよね？」





「はい。」








あの時の私と全然違うのに。
よく分かったなあ。









広能「よく分かったなって思った？」









広能さんが笑いかける。









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「ちょ……ちょっと！」







私の目までかかった前髪を手で軽く上げ、
膝下まである長いスカートを膝上まで上げる広能さん。









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広能「ビンゴ。」





「え………？」





広能「高本Aちゃん。」









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広能「夏芽ちゃんに輝きが無くなったと思ったら、新しい人材見つけちゃった。

ずっと君が気になっていたんだ。
でもあの時は夏芽ちゃんの方が大事だった。」







「えっと、」






広能「また会いに来るね。」









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広能さんの後ろ姿は、心なしか明るく見えた。

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