3jsb Vocal Girl 【３】

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剛典side





Aが意識を失ってから2時間後。


近藤さん達を引き渡した10分後だった。









点滴の針が刺さるAの手が、微かに動いた。







「A…？」






みんなの視線が一点に集まる。






ゆっくりと、目を開けたA。









臣「Aっ！」




『…っ………』





直人「A…」






Aが起き上がろうとして、痛みに顔を歪めた。








ELLY「Do not overwork yourself.(無理しないで。)」








咄嗟に出た英語に、口元を押さえる。







『It's okay. Please let me get up than that.(大丈夫。それより私を起き上がらせてください。)』








自然に出る第一言語。









『Thanks.(ありがとう)』









ゆっくりとこっちを見て、口を開いた。









『直人さん………？』






「「「「「「！？」」」」」」




『健ちゃん…！直己さん…！』








名前を呼ぶたびに顔が明るくなっていく。







『ELLY…！隆二…！臣！！』






『がんちゃん！！』









「「「「A！！！！！」」」」









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いつもの笑顔で









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『ただいまっ ！！！！』









「おかえりなさい。」







直人「おかえりっ…！！」



直己「おかえり。」



ELLY「Welcome back !!」








HIROさんまで泣き出しちゃって、なんの騒ぎだって驚きながら入ってきた先生。









「うん。もう大丈夫かな。あとはリハビリだから、頑張ってね。」




『何ヶ月ぐらいですか？』




「早ければ2ヶ月で ！」





『じゃあ…1ヶ月で帰るね ！』








「…は？」




『だって、半分、青い。でしょ！』









その時は出来っこないと思ってたけど…



＿＿＿＿＿＿＿＿＿1ヶ月後









楽屋にて




『ただいまっ！！』





でっかい荷物を持って飛び込んできた可愛いの…と玲於。









臣「ほんとに1ヶ月じゃん…てかなんで玲於居るの」



玲於「今日帰るから手伝ってくれって。涼太くんから仕事の予定漏れたみたいで…」




いやなんで悔しそうな顔してんの笑




「てか本当に1ヶ月で帰れたんだね…」



『違うの。昨日のドラマ見たかったの…』









どこまでも可愛いA。おかえり。

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