3jsb Vocal Girl 【３】

誰の仕業？ ページ21

直人side






パフォーマー全員でトレーニング


Aはハイロー撮影。

ハイローもメイクさんは近藤さんらしい。


たまたま同じシーンがあって一緒に居る藤井姉妹に見てもらってるから安心っちゃ安心なんだけど、やっぱりそわそわする。






それはがんちゃんも同じみたいで。







剛典「大丈夫っすかね…A」



「大丈夫…だと信じてる」









？「三代目さんっ！！！！」



ドアが勢いよく開き、焦り切った大樹が入ってきた。






大樹「Aが……！！！」





1番早く走り出したのはがんちゃんだった。









あとに続いてみんなも走り出す。









全員でロビーに降りるとマネージャーさんが車を止めてくれていて、全員飛び乗る。

ドアが閉まる前に発進して、細い裏道を使って最短時間で向かった先は病院。









剛典「A！！！！！」







集中治療室で寝ているAは、頭に包帯が巻かれているが、既に血が滲んでいる。









大樹「ハイローのアクションシーンのリハやってる時で。廃工場のセットで、Aが殴られて後ろの棚みたいなのに1度ぶつかるんです。でも立て直してまた殴り返すってやつだったんです。」




敬浩「棚の1番上に乗せてある鉄パイプの紐が緩んでたみたいで全部Aに落ちてきて。すぐ出したけど頭血まみれだし…」




臣「俺が真横にいたんすけど…」








いつの間にか雨宮兄弟役の2人が来ていた。









「で…今どんな感じ？」







臣､敬浩「…」



大樹「………っ……はっきり…言うと、もし…Aの命がもてば……奇跡に近い……らしいですっ……」






大樹、よく言ったよ。








剛典「A…………」









分厚いガラス越しに見えるAの姿は、何度見てもいつも可愛い笑顔で俺らを癒してくれる、Aじゃなかった。









ｳｨｰﾝ…




自動ドアが開き、さっきまでAを見ていた医者が出てきた。






医「辰巳Aさんでしたよね？……今のところ、なんとも言えない状態です。はっきり言って、命があれば奇跡です。今なら免疫があるので…4､5人入れますが…どうしますか？」









「ご両親と優羽ちゃん華音ちゃん。あと……」









.









.









.









.









.









.









「岩田……行ってこい。メンバー代表として。」

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す