3jsb Vocal Girl 【３】

作戦開始 ページ19

萩花side






久しぶりのJJで、私とAの表紙撮影。







勿論、あのことも探る。







近藤「Aちゃんおはよ！！」


『おはようございます！』


近藤「わー、今日結構クセあるね。あっち借りよっか」

『わかりました…』




噂の近藤さんと会っていきなり別メイク室に連れていかれるA。


複数人数の表紙は同じテイストで撮ることが多いから、同じ部屋でメイクさん同士相談しながら行われる。





「近藤さん！Aと同じ部屋じゃ駄目ですか〜？」


近藤「萩花ちゃんAちゃんと同じになったら喋り倒すじゃん笑」


「それ夏恋でしょ？萩は大丈夫ですって！Aここ、！」






隣の椅子を叩くと、ニコニコしながら座るA。



Aが座ったとき、近藤さんの顔が歪んだのは見逃さなかった。





『萩花と表紙だよ！？まじで嬉しかった〜♡』





いつもとほんの少しだけキャラが違う。





「萩もさ、編集長に来月Aちゃんと表紙だよって言われたの。飛び跳ねたもんね。即夏恋にLINEしたもん」




『夏恋ものすごい悔しがってたよ笑』









＿＿＿＿＿＿＿＿＿着替えの時





『萩のそれ可愛い。』




私のピアスを指して、色々言うA。






下着姿になった時、脇腹にうっすらと、青黒いものが見えた。




「それ、どうしたの！？」



思わず聞いてしまうと、少し驚いて




『ハイローの撮影で…ちょっとドジったの笑』





笑ってるけど、鏡越しに近藤さんのこと確認してるのバレバレだよ。





「も〜、気をつけてよ？顔に傷なんか付いたら相手めっちゃ叩かれるから！笑」


『なんでよ、笑』


「Aの可愛い顔に傷を付けたやつ！！みたいな笑」


『大袈裟ｗ』







撮影も順調に進み、何パターンか撮り終えて、私が先に上がった。





「藤井萩花さん、本日上がりで〜す！」



「ありがとうございました〜！！」






と言って楽屋に戻って荷物をまとめて帰る…







訳もなく。









案の定、Aが近藤さんと立ち入り禁止の非常階段の扉の中に入っていった。






勿論、近づいてスマホのボイスレコーダーを開く。







近藤「ねぇ、萩花ちゃんになにも言ってないよね？」


『言ってないです…ていうか早く帰らせてください』


近藤「ほんとに？てかなんでそんなに早く帰りたいわけ？どーせ今日も臣くんと ヤ るんじゃないの？」


『そんなんじゃないです』


近藤「じゃあなに？」

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