【イナギャラ】俺は皆帆兄妹が嫌い。4【瞬木隼人】

316円。 ページ12

皆帆「それで?僕にようかい?」



Aに聞くと
僕の机に両肘をつけて、笑いながら言った。







あ「次は、何処にいきたい?」






そう聞くAに
僕は少し噴出しながら、答えた。





皆帆「もう次の遊びを考えているのかい?」



今日プールに行ったばかりなのに。







あ「まだ、遊び足りないんだよ」



足を椅子に乗せて
椅子の上で体育座りをして、



楽しそうに考え事をするA。









あ「みんなで商店街もいいね」

皆帆「魚釣りとか?」



あ「わぁ、私行った事ないなーっ」





魚釣り、いいかもしれない。

僕も行った事ないし、
魚釣りなら川でも遊べるし、キャンプも出来る。


一回の行事で
何個も何個も遊ぶことが出来るから。






あ「私は、もっと長くみんなと居たいんだ」
皆帆「そうだね、たくさん思い出がほしいね」


あ「やりたいことを、紙にかいてもらおうかな?」



腕を組んで
考えながらAは立ち上がった。





皆帆「もうかえるのかい?」
あ「和人の意見を聞きたかっただけだからね」



そう笑うと、
Aはドアに向かった歩き出した。









皆帆「あっ、待ってA」


僕は咄嗟にあることを思い出し
ポケットに手を突っ込みながらAに近づく。



あ「なんだい?」





首をかしげるAに
僕はあるものを渡した。









皆帆「はい、316円」

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