サプライズ・MS ページ17
Sside
“翔さん、今日終わったら家来てほしい”
っていつもの絵文字付きでメールが入っていた。
あいつ、もし俺に予定入ってたらどうすんだよ。
まぁ、予定が入ってたとしてもあいつの頼みならきっとその予定断ってでも会いに行くんだろうなって。
そんな自分に苦笑いした。
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃい」
出迎えてくれた潤の後についてリビングへ入ろうとした瞬間、いきなり前を歩いていた潤が止まった。
「どうした？」
「ねぇ翔さん」
「ん？」
「目、瞑って」
潤はたまに天然なところがあるけど、今日もそういう類のものか？
だからとりあえずこう返す。
「は？」
「だから、目瞑ってってば」
それでも引こうとしない潤に、俺は渋々目を閉じた。
そんな俺の手を引いていく潤。
リビングのドアを開ける音、中へ入っていく空気。
そして甘い甘い匂い。
「翔さん、目開けていいよ」
潤の声に閉じていた目をそっと開ける。
「え…………」
言葉が出ないとはこういうことか。
そこには綺麗な真っ赤な苺のケーキ。
「ちょっと翔さん、リアクション薄いよ」
って笑う潤。
いや、でも待てよ。今日って記念日だっけ。
俺、なんもプレゼント用意してない。
「ふふ」
悶々と考えていたら、潤が笑った。
「翔さん、今日は別に記念日じゃないよ」
「え、じゃあなんで」
「いつもありがとうって俺からの気持ち」
「え？」
「たまにはサプライズもいいでしょ？」
そう言って優しく微笑む潤に、胸がじんわりと熱くなっていく。
「………ありがとう」
「こちらこそいつもありがとう」
ぎゅっと抱きしめてくれる潤の胸は、もう昔みたいに小さくはない。
大きくて優しくて温かい。
「翔さん、好きだよ」
「俺の方が好きだっての」
だからキスは俺から。
俺だって潤に負けないくらい、お前のことが好きなんだ。
不器用でクールで照れ屋で、でも誰よりも優しくてかっこよくて俺を大切にしてくれる。
潤、俺こそいつもありがとう。
大好きだよ。
END
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あーる(プロフ) - 水翔華さん» リクエストありがとうございます！そしてお返事遅くなってしまってすみません( ´･_･`)近々UPしたいと思っておりますのでお時間ありましたら見にいらして下さい！ (2015年5月8日 22時) (
レス) id: b0b3626bd0 (このIDを非表示/違反報告)
水翔華(プロフ) - あっ！バットエンドでお願いします！ (2015年5月4日 13時) (レス) id: df9490a7fd (このIDを非表示/違反報告)
水翔華(プロフ) - リクエストいいですか？o×sで狂愛 かんきん系 学パロでお願いしてもよろしいですか？ (2015年5月4日 13時) (レス) id: df9490a7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーる | 作成日時：2015年3月10日 20時
