卍心の鍵三十八個目卍 ページ39
「ご馳走様でした」
無事朝餉をとれた僕は食べ終わった食器を厨へと運んでいた、みっちゃんはそれに気がつくと「ありがとう」と優しい笑顔で頭を撫でてくれる
それが嬉しくて食器をさげたりちょっとしたお手伝いをしたり、とかするようになっていた...まだここに来て三日目なんだけどね僕
燭「白雪君はちゃんと自分で片付けてくれて助かるよ、何人かそのまま脱走する人達いるからなー」
あ、みっちゃんからの呼び方が白雪になったのは昨日おやつを持ってきてくれた時から...僕がお願いしたんだ
歌「全くだよ、雅じゃない...そうだ、白雪に頼んでみるのはどうだろう」
「...僕?」
燭「あぁ、それはいいかもしれないね」
厨班からお願いされたのは主様に食器を下げる癖をつけさせて欲しいとの事、元々主様はお金持ちの出でここに来るまでは箱入り息子?だったそう
本人あとから失敗したと思って戻ってきて謝るらしいんだけど、意識してても忘れちゃって落ち込んでってことが多いらしい
「...僕と一緒にさげに来るのを習慣づければいいのかな?」
歌「あぁそれで構わないと思うよ、頼めるかな?」
そんなに難しいことでもないので頷く、食べ終わったら主様の所へ行って一緒に片付ければいいだけ
...主様、いつも最後まで残ってるのに片付け忘れちゃうのか
承諾したその足で主様の部屋へと向かう、部屋決め以来少しは恐怖も震えもマシになり2人でも笑顔を見せられるようになった
「主様、白魔です」
主「白魔?どうした?」
返事が返ってきたので襖を開こうと手を伸ばすが触れる前に開かれて直ぐに手を引っこめる、書類仕事中だったらしく前髪をピンで留め眼鏡をかけている主様が目の前にいるし開けてくれたのだろう
直ぐに視線を合わせるように屈んでくれた
主「寒いだろ、中で聞くから入りな」
「うん、ありがとう」
長引く話でもないがココアが飲めると言われては入るしかない、ミルク多めでお願いします
主様が手渡してくれたココアを一口飲んでほっとした所で声をかけられた
主「んで、どうしたんだ?」
「あ、うん...食器なんだけど」
主「あ...悪い、また忘れてた」
言わんとしてることがわかったのか溜息をつきながら自信に呆れたように手で顔を覆う
そんな彼に厨班から頼まれていたことを提案として告げる
「えっと、一緒にさげる様にしよう?癖付ければ忘れないと思うよ」
主「あれ、なんか俺ちょっとカッコ悪いけどお願いします」
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桜庭梓弓(プロフ) - まなさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ございません、コメントありがとうございます!可愛いと思っていただけて光栄です(^-^)これからもゆっくりではありますが頑張ります! (2019年1月18日 18時) (レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - とっても面白いです!乱ちゃんと白雪の可愛さにキュンキュンしながら見てますw更新頑張ってください!!応援してます! (2018年12月17日 22時) (レス) id: 58bba7c13c (このIDを非表示/違反報告)
桜庭梓弓(プロフ) - ひなたぼっこさん» 2回目のコメントありがとうございます!優しく包んで時にしっかりと叱ってくれるお姉ちゃん的立ち位置なみぃちゃんです(`・ω・´)キリッ好きになっていただけて嬉しいです!失踪だけはしません...なのでのんびりですがみぃちゃんと白雪を見守ってあげてください! (2018年11月5日 4時) (レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなたぼっこ(プロフ) - みぃちゃんの姉みやばくないですか…乱さんマジ乱さん……この話めちゃくちゃ可愛くて好きなので失踪だけはしないでください!!!!!!!!!w あわよくば続きを…続きを恵んでくだせえ… (2018年11月3日 6時) (レス) id: 2fa2defe91 (このIDを非表示/違反報告)
桜庭梓弓(プロフ) - 乃蒼@元ダサクシャ522さん» そして字書き仲間とは...へ、字書きさん!?あぁぁあ、下手くそな文脈の作品を見てくださりありがとうございます!動画編集も並行してなので亀さんですが頑張ります! (2018年9月6日 4時) (レス) id: 1a51e0ecd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那立夏 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2017年2月15日 1時