30人の人質【3年ａ組】 (ページ7)

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柊｢せっかく大掛かりなセットをしたんだ。
持病の悪化で倒れたとかは楽しくないだろう。
最近の調子は大丈夫か？｣

｢そういうことですか。悪化はしないですよ。
この状況ならむしろ寝られないですね。｣

こんな楽しい時に寝てられるかって

柊｢そうか。もしかしてだが、楽しんでいるのか？｣

バレちゃうかぁ

｢正解です。｣

こんな状況何回転生してもないだろう。

柊｢だからそんなに冷静なのか。｣

｢冷静ですか。ん、傍観してる感じですかね。｣

第三者目線
当事者だが、どこか遠くから見ている
よく言われてきた

『冷静だね』
『自分もだって意識ないの？』

ねぇよ

柊｢自分の命もかかっているのに？｣

｢それはそれで楽しいですよ。
死と隣合わせなら覚悟さえあれば何でも出来ますしね。｣

戦国時代に向いてると思う。
我ながら。

武士向いてたかも

柊｢そうか。それは興味深いね。じゃあ答えは出ているかな？｣

はぁ。それ聞きます？

｢何となくですけどね。
ドーピングでも、いじめでも、助けなかったからでもない。もっと複雑な話ですよね。｣

柊｢やっぱり翡翠は賢いね。｣

｢ですが、そこまでしか分かりません。
現時点じゃ知りえないことですね。
先生が殺す人も大まかには分かりますよ。｣

柊｢そうか。でも、それを皆には言わないんだろ？
僕が殺す人か。そこまで分かってるのか。｣

せんせ楽しそうですね

｢言ったところで混乱するだけでしょ？
どうせ不正解になる。
なら、茅野さんが自分のせいだと言い、
先生が不正解だと言う。
その方が彼女の為だと思いました。｣