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「あんまり自覚がなさ過ぎて腹立つから言うけどな!!お前野口さんの事好きやろ?!」
「……」
「おい無視すんなアホがぁ!!!!!」
「うっさいわ!!!……え、俺野口の事好きなん????」
「傍から見たらそうやろ」
「野口が俺の事好きなんちゃうくて?」
「んなわけあるかアホかお前」
ううん、と悩みだすツムにマジのアホだと確信する。
あかんわコイツ、恋愛しなさすぎてポンコツになっとる。
俺ですらわかるわそれくらい。
「……え、好きやとしたらめっちゃ野口に対して態度悪ない?俺」
「せやな、アレルギー言うてるのに飲むヨーグルト渡そうとしたり、気持ち悪い言うてるのに無視して吐かせたり」
「……あかんやんそれ、」
サァっと顔を青ざめるツム。
やっと自分がしてきた事を理解したようだ。
「やっと気付いたんかポンコツ」
「ポンコツ言う方がポンコツやろ!!!」
「お前のがクソポンコツやろうが!!!」
「……あかん俺どうしたらええんや」
「マジで情緒不安定か」
思わずゲラゲラと笑うと睨まれる。
そんな悲しそうに睨まれても怖ないし。
「とりあえず、ぐんぐんヨーグルト以外をあげたらええんちゃう?」
「……せやな」
まぁ、あの子は北さんが大分お気に入りのようだけど。
んでもって北さんもお気に召したようだけど。
と、何とかその言葉を飲み込んだ。
言ったら余計に凹む気がする。
「とりあえず明日なんか渡すわ」
「今までの無礼でも詫びときゃええやろ」
この恋が実る、とは思えないが応援だけはしてやろうと思う。
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作者名:Ryu | 作成日時:2020年7月9日 13時