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目が覚めたら…流星の腕の中やった。
温かくて落ち着く…。
綺麗な綺麗な顔…髪だって綺麗な金に近い茶髪、まるでおとぎ話に出てくる王子さまみたいや。
お姫さんは王子さまのキスで目が覚めるけど、王子さまはどうなんやろか…。
伸び上がってそぉっと顔を近づけてみる。
唇まであと数センチ…。
ちゅっと触れるだけのキス…自分でしたけれど、恥ずかしくなってまた流星の胸に収まった。
緑「!!」
不意に流星の、腕が腰に絡みつきキツく抱き寄せられた。
青「おはよ」
ふわりと微笑んだその顔は、起きてもやっぱり王子さまで…眩しくて直視できない。
緑「おはよ!もう起きるわ」
そう言ってベッドから飛び降りたけれど、シーツに足が絡まってバランスを崩し身体が傾ぐ。
緑「うわっ…えっ?」
倒れると思った次の瞬間、グイッと強い力で腕を引かれた。
トスンッと落ちた先は広い胸…ひっくり返らずに済んだみたいや。
緑「…どうもありがと…んっ」
流星の突然のキスに薄く目を開けた…。
見えたのは、金に近い茶髪…僕より遥かに高い身長。
あれ…この光景どこかで……あ。
緑「…んっ」
すぐに離れた流星…。
これ……。
緑「流星やったんや」
青「なに?」
緑「僕…初めてキスした人流星やったんや」
青「え?」
TЯAPで初めて出会って…初めてキスをされた…。
相手は…流星やったんや。
青「え!俺…じゃあ神ちゃんの初めての相手やったん?」
話を終えると、妙に納得しそれでも嬉しさは隠せない流星の声。
緑「それ…誤解招くで…女の子泣くわ」
ワハハ…と高笑いしながら僕を抱き寄せる。
青「せやな、神ちゃんお腹すいたやろ?ルームサービス頼むけど…ええ?」
緑「あ…うん、でも…ここ高そうだし」
青「気にせんでええよ」
そう言うと直ぐに、朝食やらなんやらを頼む流星。
やっぱ流星もお坊ちゃんやんな…と、少しだけ空いた距離に寂しくなった。
青「なぁ神ちゃん
緑「ん?…んんっ…な、何?急に」
青「ルームサービス来るまで…なっ」
緑「えっ?やっ…その理屈分からへん…嫌や!」
バタバタとシーツを捲りあげ抵抗するけれど、流星に叶うはずなんてなかった。
緑「…っ…ぁ」
昨日の続きと言わんばかりに、弱い脇腹を集中的に狙ってくる…ホンマに…ダメやねんから。
緑「なぁ…も…来る…って」
こないに悪戯な流星は見たことがない…。
けど、こないに楽しそうな流星も見たことがない…。
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rik(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます!なんか詰め合わせ行けという人が多かったのでそちらに行かせてもらいますね…ぬるい昼顔みたいなもんですが(・∀・) (2017年7月18日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - 流星くんかっこいいです(はぁと) 濁さず詰め合わせにいってほしいです! (2017年7月17日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
キャラパリポーズナ - rikさん» 短編集とかでリクエスト受付てくれているところだと瞬時に神ちゃん受けリクエストしちゃうんです… (2017年6月19日 22時) (レス) id: 88cef23244 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - キャラパリポーズナさん» ですよね…。あれば真っ先に読み手にまわって自分書かないんですけど、ないから書いてます (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 梨神さん» わぁ!ありがとうございます。ちょい大人向けのきゅんですが、気に入って頂けて嬉しいです!更新がんばりますね!! (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2017年5月27日 20時