81 side桃 ページ42
コンコン…と、軽くノックをすると、中から『どうぞ』って言う神ちゃんの声。
桃「元気になった？」
緑「おん、もうすっかり…もう１個検査したら帰れる言われたー」
ベッドの上の神ちゃんは顔色もよく至って健康そうで可愛い。
桃「よかった」
緑「ごめんな、のんちゃん…ビックリさせてしまって」
困ったように眉毛が下がる…俺はホンマにこの顔に弱いけど、親父もそうなんかな…きっとそうやろ…親子やからな…。
桃「いや、全然へーきやし！！でも神ちゃんが悪いと思ってるなら…」
緑「なら？…あっくんとこでなんか奢ろか？」
ニコリと笑った神ちゃんのベッド脇まで行く。
桃「神ちゃん…なぁ俺の事…抱っこして」
緑「え…？」
チョッ！俺…何口走ってんの？ヤバい、めっちゃハズない？
桃「…なし！今のなしだから！なんて言うか」
全力で否定するも、神ちゃんはニヤニヤしとる…あ〜絶対バカにされるわ。
緑「…ええよ…おいでや」
え…ええの？ええのかな？
俺は…笑って…両手を広げてくれた神ちゃんに吸い込まれるように抱きついた。
床に膝をついて、神ちゃんに縋り付くような形になって…少しみっともないかな？って思ったけれど、とても暖かくて気持ちが落ち着く。
スウって神ちゃんの匂いを吸い込むと、そのまま目を閉じた。
女の人みたいにええ匂いがするわけでもないのに…。
緑「どうしたん？急に甘えたなった？」
桃「…ん」
頭の上から響いてくる声が心地よい…乗せられた掌もとても嬉しい。
ふふ…って思わず漏れた笑いに神ちゃんが反応して笑う。
緑「のんちゃんが、楽しそうやと僕も楽しいわ」
桃「ホンマに？」
何でやろう…神ちゃんが嬉しそうやと俺も嬉しいわ。
『兄さん』……やからかなぁ、こんなにちっちゃいけど…俺の兄さんやて。
腰を抱いていた腕に力を込めて、少しだけ引き寄せると膝に頭を乗せた。
桃「なぁ神ちゃん…たま〜にでええねんけど、たまにこうしに来てもええ？」
緑「ええよ、のんちゃんが今日みたいに弱ってる時甘えに来たらええよ」
ウン…とオデコを膝に擦り付けながら頷いた。
そうなんや…今の俺……弱ってるんや。
だから人肌が恋しい…。
体温が恋しくて…。
兄さんが恋しいのかな…。
ホンマにこうしていると、メチャメチャ落ち着ける…ほんで幸せな気分になれる。
神ちゃんも…そう思っていてくれたらええな…。
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rik(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます！なんか詰め合わせ行けという人が多かったのでそちらに行かせてもらいますね…ぬるい昼顔みたいなもんですが(･∀･) (2017年7月18日 0時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - 流星くんかっこいいです(はぁと) 濁さず詰め合わせにいってほしいです！ (2017年7月17日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
キャラパリポーズナ - rikさん» 短編集とかでリクエスト受付てくれているところだと瞬時に神ちゃん受けリクエストしちゃうんです… (2017年6月19日 22時) (レス) id: 88cef23244 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - キャラパリポーズナさん» ですよね…。あれば真っ先に読み手にまわって自分書かないんですけど、ないから書いてます (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 梨神さん» わぁ！ありがとうございます。ちょい大人向けのきゅんですが、気に入って頂けて嬉しいです！更新がんばりますね！！ (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2017年5月27日 20時
