HoneyTrap 2

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緑「ただいま〜外めっちゃ雪降っとるよ」

黄「せやなぁ、日本はあんまり降らへんからなぁ…けど今日は出かけるやろ？」

緑「おん、クリスマスやもんな」

黄「ともくん、それ新しいコート…着てみてや」

横のコートスタンドを見ると、見慣れない緑色のフェイクファーのコートがかかっている。

緑「うわぁ！可愛ええ…淳太くん、これ僕が着てええの？

黄「ええよ、クリスマスやん！お洒落してどっかいこうや、イギリスやから本物の毛皮やなくてごめんな」

緑「ううん、これめっちゃ可愛ええ！みて！似合うとるかな？」

黄「どれ？」

フワフワのコートごと抱きしめてくれる淳太くん…ホンマにこの人は…。

黄「うん、フワフワで気持ちええなぁ！抱き心地も最高や」

緑「そんな事、聞いとらん…」

カァァ…っと顔に熱が集まっていくのがわかる、誤魔化そうとして講義しようと顔をあげると…目の前には淳太くんのぽってりした唇があって。


めっちゃ、気持ちよさそうや…っておもったら、めちゃめちゃ気持ちええキスをされた。


黄「クリスマスディナー行こか」

緑「え？」

ニコニコしながら誘ってくる淳太くんの準備は万端で、既にスーツに着替えていた。

淳太くんは手足が長いからめちゃめちゃスーツが似合うとる…ホンマにカッコええ。





雪が降っている中街中を二人で歩く、一つの傘に入って淳太くんが肩を抱き寄せてくれる。

幸せやな…って思う。

たとえこれが期間限定の幸せやったとしても、ホンマに僕は幸せもんやと思う。


お店の前につくと、中にいる人たちはとても幸せそうで、これから自分もその仲間になれるのかと思うとめっちゃ嬉しかった。

中でも自分が連れて居るのは飛び切りの美形の淳太くん…店に入った途端お客さんの視線が一斉にこちらをむいた。


とても…とても誇らしく思うわ…淳太くん。


僕の恋人は、この綺麗で優しい淳太くんですと…まわりの皆に言って回りたくなるくらい嬉しかったんや…。


クリスマスケーキはブッシュドノエル、木の切り株が飴細工になっていて、網状のバスケットになっていた。

緑「わぁ、めっちゃ美味しそう、早く食べたい！」

さっきお腹いっぱいいっぱいなんて、言った口は何処いったん？なんて、淳太くんがからかってくる…しかたないやん！美味しそうなものは、早く食べたいねん、中でもこのバスケットの飴細工は見事なものや…あ…あれ？


バスケットの中に何か…。





黄「気がついた？ともくん」

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