【wrwrd】○○してみた、されてみた【男主】 (ページ12)

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図書館にAさんが来た。彼は文字を読むという行為が一番といっていいほど苦手だ。
まぁそりゃそう、とでもいうかのようにすぐに頭をがくん、とさせ夢の中へ入っていく彼。
em「Aさん…来ていただくのは嬉しいですが、本の上で眠らないでいいただきたいです」
そういうと、本を避ける彼。そのまままた眠ってしまった。
……実を言うと、ここしばらく私とAさんの時間が合わず、顔すらも見ない日々が続いていた。
苦手な本を言い訳にして、私に会いに来てくれた、と思うと頬が緩むのも仕方がないことですよね。

２人で休みをとり、旅行に来た。ちょっと遠いが俺のバイクで、老舗の旅館的なところだ。
温泉も部屋についていて、ご飯も食べて良い感じの眠気だった。俺はちょっとお酒が飲みたくなり売店に買いに行く。部屋に戻ると窓際の椅子に座って寝ているAさん。
syp「Aさん、風邪ひきますよ。」
起こそうと声をかけるも、んー…と言って起きない。
流石に酒を飲む雰囲気でもないし、今日は寝よう。そう思い先輩を布団へと移動する。
恋人同士やし…一緒の布団で寝てもええよな…？ちょっと戸惑いつつ同じ布団に入る。
先輩は子供体温なのか、温かい。
syp「Aさん、一生離れんでくださいね。」そうつぶやき、先輩を抱きしめながら眠りについた。

一番後輩の俺と、オスマンさんと同じくらいの地位のAさん。
まぁ人を好きな気持ちには違いないよな！とは思うも、業務内容は全然違う。段違い。あっちの量が半端ない。会える時間なんてほんの少し。
それは俺としては寂しいので、よく部屋に突する。
ci「Aさん！仕事終わりまし…あれ？」
扉をあけ、部屋を見ると机に座りペンを握ったまま眠るAさん。所詮居眠りだ。
机を見ると、あとは書類を分けるのがほとんどのようなので、俺でもできるなと思い手伝った。
Aさんはゆっくりとイスからおろし、ソファに寝かせた。
ci「……たまには俺をたよってくださいよAさん。」