検索窓
今日:266 hit、昨日:65 hit、合計:309,398 hit

記憶97 ページ6

立花仙蔵の声が響いた。




その内容を確認して、保健委員会委員長の善法寺伊作は落胆した。



「鍵は作法委員会が見つけたみたいだね……」




立花の方を見ると、そこは先程まで保健委員会が捜索をしていたところだった。



もっとよく探せばよかったと、さらに落ち込む。


「伊作先輩、残念でしたね」



「うん、でも仕方ないよ」



普段から不運な善法寺含む保健委員会はこういったことも慣れっこなのだ。
そのため、立ち直るのも早い。




皆、すすだらけになりながら探した。
周りの者を確認しても所々黒くしている。




ここは村だ。
村があるということは、近くに川があるということを意味する。




「すす、落としたいね」



真っ黒ですもんね、と猪名寺乱太郎は答える。





(六年生で話し合ってみよう)




そう思い善法寺は同学年の六年生を呼び集める。


すすもついているが、汗もかいている。
六年生は皆その意見に賛同した。




しかし、そうなると一つ問題が出てくる。



「Aちゃん、どうしようか」



皆黙りこくってしまう。


そう、彼女は女子だ。




誰かと関係がある訳では無いが、年頃の女子と男子がともに水浴びというのは気が引ける。


かといって、彼女だけすすだらけのまま歩かせるのも、全員で服を着たまま水浴びともいかない。





(気まずくなる質問をしてしまった……)



心の中で善法寺は反省するが、これは誰かが触れなければならない問題だった。




「本人にどうしたいか聞けばいい」



シンとした空気の中、七松小平太は当たり前のように言い放つ。


結局、それしか解決方法は無さそうだ。

記憶98→←記憶96



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:RKRN , 忍たま , 天女   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小学7年生 | 作成日時:2020年1月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。