探偵社には社畜系お嬢様がいるらしい【文スト】

5話 ページ7

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「おはようございますっ！みんなー！」

大きな声でそう言って、手を振りながら出社してくる彼女
……夢見、夢花

少々邪魔だけれど、最近はもう慣れてしまった
世界があの人にしたように、使い潰すのがいい

「ねぇ、紫桜さんっ！この仕事おねがぁい！」

私、今日は予定があるの！といって私に仕事を押し付けてどこかへ行ってしまう夢花さん

『……多い、です。困っちゃうわ……』

机の上に積まれた書類をひとつずつまとめる

「……紫桜」

『あら、国木田さん。何か用でしょうか、私、見ての通り手一杯で……』


仕事はお受けできないのです、と伝えようと思ったけれど、私より先に彼が口を開いた


「手伝おう、半分俺がやる」

『……え？……ああ、いいのですか？国木田さん、太宰さんのお仕事があるんじゃ……』

「それは太宰の阿呆にやらせる！……全く、うちには怠け者を2人も飼う余裕などないと言うのに、夢花と言うやつは……」

『あはは、そうですね。……でも、太宰さん、あれでよくやってくださるもの』


そう考えると……夢花さん、何の役にもたってないかも
でもいいのだ、彼女のことは私がちゃんと利用してあげるんだから

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