労基が適用されない事務員【文スト】

5話 ページ6

『全快しました』

「半壊ってトコだね」


『全快したったらしました！離せ！私をベッドから出せ！』

「おっとなしくしろ！仕事も出来ないくせにこれ以上妾達に迷惑かけんのかい！？」

春憂紫桜、全快しました
現在与謝野先生と取っ組み合いの大喧嘩の最中です

与謝野先生はここぞとばかりに暴言吐いてくるし
ちょっと傷つくけど私も負けじと言い返す

『はぁ！？私仕事してるし！お前らの方が異能だけで仕事出来ないカス！！』

「あぁ！？あれだけ芙羽梨に仕事を押し付けておいて！？」

『逆だろ逆！押し付けられてんのは私！脳みそ詰まってねぇのかよ！あぁヤダヤダ、これだから異能力者は！戦闘員だからって鼻にかけちゃって！！』

そうです、私も色々溜まってるんです
仕事は好き……というかちょっと興奮するくらいLoveだけどそれとこれは別

あのクソ女こと芙羽梨を褒めまくった挙句私をディスってくる探偵社員にはもううんざりしていたのです
社長は社長だから何されてもいいし、社長からdisられるのはギリご褒美だけど平社員共は別

私はマジで普通にイラついていた

それこそ殴り合いの大喧嘩を繰り広げるくらいには！
ここであったが100年目、もう絶対絶対許さないんだからな！普段から好き勝手言いやがって！

「異能だけ、だって……？アンタに、妾の何が分かるんだよ！」

突き飛ばされる
……知らないし、そんなの

『っ、たぁ……知りませんよ！そんなの知りたくもない！

だいたい、お前ら探偵社員なんて＿＿というか社長以外の人間なんてみんなだいっっっきらいですから！！！』

……言っちゃった
まぁ別にいっか、向こうも私の事嫌いだろうし



「……酷くない？」

『えっ』

後ろから太宰さんの太宰さんの声が聞こえた

「芙羽梨がお見舞いに行きたいって言うから、わざわざお見舞いに来たのにそれかい？」

冷たい目、そして太宰さんの後ろには探偵社員のみんな
……最悪だ

………今度こそ、探偵社内での地位終わった

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