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3話 ページ4

「ようやく起きたか。……ったく、体調管理も仕事のうちだよ」

目が覚めて1番に見えたのは医務室の天井
……生きてたみたいで、与謝野先生に怒られちゃった

社長の腕の中で過労死、理想のシチュエーションだったのになぁ

『すみません……社長のために過労死したくてつい』

「アンタがいないと仕事が回らないって、国木田が嘆いてたよ。……ほら、早く行ってきな」

無慈悲〜……というか事務員1人が倒れただけで回らなくなる会社ってどうなの?
どうでもいいか、そんなこと

『はぁい……』

実のところ私は武装探偵社も、社が掲げる正義も、社員の人だって全部どうでもよくて
ただ社長のことが好きで好きで仕方ないから大人しく社畜してるだけなのだ

「紫桜!……何をしている、まだ安静にしていろと与謝野に言われただろう」

残りの仕事を計算しながら廊下を歩いていたら社長に咎められた
社長はちょっと焦ってるっぽい
なにか急ぎの仕事だろうか

……それとも、私が倒れたから焦ってくれてたのかな、社長って結構社員思いだし……
それならめちゃくちゃ嬉しいんだけど

『いえ、仕事が回らないから早く復帰しなって』

「……社長命令だ、休め」

『でも』

「休め」

『でも』

「早くベッドに戻れ」

『でも仕事』

「無い、休め」

『でも……』

「……ああもうわかった!わかった、ではベッドで休みながら出来る仕事を頼む」

『了解です!』

半ば引き摺られるようにして医務室に戻された
与謝野さんに仕事は?って目で見られたけど社長命令なので気にしない

『それで社長、仕事……』

「これを」

『えっなにこれ』

正方形の、紙
色とりどりのそれは、何となく最近は見る機会もなかったような気がする

「折り紙だ。折り鶴、折れるか?」

こてんと首をかしげる社長、かわいい

『折れますけど』

「折っていろ。眠くなったら寝ろ」

『はぁ……まぁ仕事ならします、けど』

……というわけで、私はベッドの上で延々と折り鶴を折る仕事に従事することになったわけだ

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朱鷺 - 太宰さんが馬鹿でウケる (1月30日 9時) (レス) @page25 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
太宰の包帯少女 サブ - お話全て読みました。感動です。死にます。 (1月19日 4時) (レス) @page24 id: 7ba6d2397a (このIDを非表示/違反報告)
太宰の包帯少女 - ふわり許すまじ!!紫桜ちゃん幸せになって…!! (1月17日 11時) (レス) @page1 id: 76044cacdf (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷 - 初コメ失礼します! こういう社畜系のお話大好きなんですよね〜 これ作った作者さん神でございます (1月13日 19時) (レス) @page18 id: bf74b10c25 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 社長オオオオオオ!、!夢主ちゃんを守ってあげてええええええ!!! (1月12日 17時) (レス) @page15 id: a350d82ee1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月10日 1時

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