【文スト】重力使いの初恋物語

#4恋心の現れ ページ4

中也side

俺は首領から言い渡された任務を果たし
ボスの元へ報告しに行こうと部屋へ向かった。


だが、部屋に着くと珍しく首領はいなかった。


いつもならエリス嬢に服着せたり写真撮ったりしているはずだが…。


首領を探すために首領の居そうな所探した。


首領の部屋の隣にある医務室に入るとベッドで寝ている奴がいた。


見知らぬ女だった。


でも、俺はその女に惚れた。所謂、一目惚れ てやつだ。


くせがかった茶髪の長い髪。


伏せられた長いまつ毛。


今にも消えてしまいそうな程透き通った白い肌。


一目見た時、俺は『綺麗だな』と思った


柄でもねぇこと思ってんな。なんて呟いて鼻で笑った。


でも、目の前にいる女を見れば、


胸が苦しくそれでいて満たされる様な感覚があった。


あぁ。これが恋って言うんだろーな。


俺は人生で初めて恋なんてもんをしちまった。


こんなこと誰にも知られたくねぇ。


ましてや、本人やクソ太宰なんかに知られたらたまったもんじゃない。


だから、俺は隠す事を心に誓った。

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