【文スト】重力使いの初恋物語

#22増える欲求 ページ22

中也side
俺はAと倉庫の裏に隠れた。


正直屋根の上の方が敵が来た時動きやすいがそこだと此奴と話せねぇから嫌だった。


さっきから此奴と会話してて思ったが
敬語で話されるの気に食わねぇ。


壁がある気がする。
だから言った。敬語をやめないか？て


そしたら驚いていて面白いよな。
同い歳に敬語使う必要なんてないだろ。


敬語やめると言ってくれて嬉しかった。
でも、俺はまた新たな欲求が出てきた。


名前で呼んで欲しい。
さん付けじゃなくて呼び捨てで。


でも、Aのことだきっと拒否する。
いっその事さん付けを禁止にしてしまえばいい。


そして禁止にした。
目の前で驚いた顔する。ころころ変わる表情も愛おしく感じた。


｢わ、わかった！中也。｣


名前を呼ばれた。自ら呼び捨てがいいと言っておきながら、いざ言われるとすげー照れる。


嬉しさと擽ったい感じがあった。


｢中也照れてるの？｣


そんな俺わかりやすいのか！？
顔に出てたのか！？
……なら絶てぇ見られたくねぇ…。
俺は慌てて後ろを向いて顔を隠した。


そしたら、Aが覗き込んできたから
また背中を向けた。
何気にこの空間が楽しい。幸せだ。


もう一度覗き込もうとしてくるから俺は避けるように後ろを向くとそこには結城 風威が居た。


俺はすぐにAを抱きしめて、異能力を使った。

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