【文スト】重力使いの初恋物語

#21近づく距離 ページ21

中原｢なぁ、その…敬語やめねぇか？俺ら歳同じだし。｣


｢あ、えっと…。タメ口でいいんですか？｣


中原｢いいもなにも。同い歳に敬語使う必要ないだろ？｣


｢それも…そうですね。じゃぁ、タメ口で話します！｣


中原｢あぁ、そーしろ。…あと、｢中原さん｣て言うのもやめねぇか？てか、禁止だ。｣


｢えぇ！？き、禁止？じ、じゃぁ。中也さん？｣


中原｢駄目だ｣


｢これも！？えーと…中原くん？｣


中原｢中也。呼び捨てがいい。｣


その時少し恥ずかしそうに中原さ…じゃなかった。中也は言っていた


｢わ、わかった！中也。｣


少し距離が近くなった気がして嬉しかった。
だから思わず笑顔でそう言った。


名前を呼ぶと照れたのか中也は顔を逸らした。薄暗いこの場所でもわかるほど耳まで赤かった。


｢中也照れてるの？｣


中原｢っ…照れてねぇよ！｣


くるっと私に背中を向けて言った


｢ほんとにぃ？｣


その顔見たいな…。いいよね？見ても。
見たいと思って中也の顔を覗き込もうとした


中原｢ばっ…馬鹿。顔見るな…！｣


また、くるっと背中を向ける
もう一度顔を覗き込もうととすると中也が私を抱きしめた。

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