身体の弱いヨナの姉２【暁のヨナ】 (ページ46)

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ジ｢預かりモノね...なるほど｣

ハ｢なんだよ｣

ジ｢なんとなくパッと見だけど君とAは
近いようでいて距離があるなと思ってさ｣

ハ｢あ?｣

ジ｢それって君が彼女を本気で欲しいと思ってないからかな｣

ハ｢でっかいお世話だ何でてめェがそんな事｣

ジ｢何でかなー四龍の主の仲間になる気はさらさらないけど

彼女にもっと興味を持ったからかも｣

ハクはびっくりするように目を開いた

ジ｢今のハクの顔面白かったよ｣

ハ｢てめーはよぉー｣

ジェハは去っていった

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ハ(今なんとか生きようとしている姫さんに
イル陛下からの大事な預かりモノである姫さんに
これ以上望む事など...｣

貴｢ハク!｣

ハ｢どしました?姫さん｣

ハクはAが両手をケガしているのに気づき
両手を持ちギュッと握りしめた

貴｢いたいーっ｣ｳﾙｳﾙ

ハ｢何だこりゃ｣

貴｢千樹草取りに行った時に木のトゲがいっぱい
刺さってどうやって取るかわからなくて..｣

ハ｢とりあえず傷口を洗って｣

貴｢う...｣

ハ｢ユンは?｣

貴｢海賊の皆の夕食作りで大忙し..｣

ハクはユンの荷物を漁っていた

貴｢ユンの荷物､勝手に大丈夫なの?｣

ハ｢緊急事態だ仕方ない､あった｣

貴｢はちみつ..?｣

ハクはAの手にはちみつをかけていく

貴｢え!?｣

ハ｢これを患部に塗ってしばらく置けば自然にトゲは出てきます｣

貴｢すごい!!｣

ハ｢昔はじじいによく火であぶった針でえぐられて
こんな楽な方法があると知った時は殺意芽生えたね｣

貴｢ムンドクらしいわね｣

ハ｢しかしあんな絶壁渡れた人がこんな傷で泣くとはねー｣

貴｢そんな事言われても｣

ハクはAの片手を軽く握り

ハ｢...本当になんて手してんですかお姫様が｣

貴｢..少しは強くなれたのかな?少しはハクに近づた?｣

ハ(｢君と彼女は近いようで距離がある｣
｢本気で欲しいと思ってないからかな｣
─たぶんそうなんだろうよ感情は今まで殺してきたんだから)

ハクははちみつが垂れてきているのに気づいていなかった

貴｢わっハクはちみつ垂れてる｣

ハ｢ん?ああ...｣

ハクはAの手に垂れてきたはちみつを舐めていた

貴｢え..っ//｣

Aの顔は真っ赤になっていた

貴｢ハ..ハクっ!｣

ハクはハッとなり目を開いた
Aはハクの手から手を離し

貴｢も..いい..｣

Aは去っていった

ハ｢...なにやってんだ俺は｣
(姫さんが自由に生きるそれで満足しとけバカ野郎)

｢今更欲なんて顔を出してくれるなよ｣