7話 ページ7
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なんで…、なんでこの人が
こんな写真持ってるの。
訳が分からなかった。
次第に心臓が早くなって、体が熱くなる
もう誤魔化すことなんて出来ない…
「 だからなんなの 」
もう、開き直るしか無かった
この人は何が目的なの
人が何してようと勝手なのに、
「 別に、ただ君に興味持っただけ 」
スマホをポケットにしまい
俯き小さくなる私を見ながら彼は
やってる事とは裏腹に優しい顔で言った
「 他とは違うんだよ、Aちゃん 」
私は他の女子高生と一緒
何が違うの、私のしてることなんて
同じことしてる子なんていっぱいいるのに
なんで私なの
「 写真と動画消して 」
「 んー、無理 」
ニコッと笑顔を向け言う彼の顔は
やっぱり少し怖い。
この写真とか動画
学校中にばら撒かれるのかな
全校のスマホに送信されるとか?
別にいっか、もう。転校すればいい話だし
そう思い始め、諦めた。
とりあえずこの空間から早く立ち去りたかった
「 そう、じゃあ好きにして
さよなら 。」
彼に背を向け、屋上の扉を開けた
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作者名:理人 | 作成日時:2018年12月21日 0時