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1話 ページ1
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10月12日
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カーテンの隙間からさす光に起こされる
重たい瞼を開けながら、スマホを手探りで探し
時間を確認する。
8時20分
、遅刻 … 、
そう思いながら、ベッドから起き上がれば
安いパイプベッドが軋み
嫌な音が部屋に響き渡る。
、 休みたい … 、
一瞬そう思ったが
一学期休みすぎてもう休めないと
担任に言われたばかりだった。
2時間目から行こうと思い洗面台に向かう。
顔を洗い終わり鏡を見ると
アルコールで浮腫んだ丸い輪郭に目。
貧血なのか青紫色のクマ、とんでもなく酷い顔
Tシャツの隙間から覗く首筋の赤い跡
ボサボサの髪、手首の痣
、最悪 … 、
なんて、思わなかった。
こんなの半日経てば元通り
部屋に戻ってテーブルを見れば
普通のアルバイト一日じゃ稼げない
お金が置いてある。
ねぇ、私、幸せ 。… でしょ?
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作者名:理人 | 作成日時:2018年12月21日 0時