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第82話 ページ7

『紫苑・・・この頃変な夢を見るんだ』


「夢・・・・ですか。どんな夢です?」


Aは、中学生になっていた。

まだ、上手く馴染むことができず、苦労していた頃だ。






頭を押さえ、顔をゆがめる。

まだ少し幼さが残る顔は、少し顔色が悪い。


まだ、この頃は自分が狐を宿すことになろうとは想像もしていなかった。


Aは頭から手を離し、夢に見る情景を、ポツリポツリと語り出す。


『コハクにそっくりな白狐。
ススキ野原。
片目が真紅の、誰か。そして・・・・』


そこまで言うと、Aはギュッと目を閉じ、覚悟を決めたように開いた。



『僕のことを呼ぶ、苦しそうな声』



「・・・・・・!!」


紫苑は、驚いたように目を見開いた。


『原因分かる?紫苑。寝不足になりそうだ。明日も学校なのに・・・』


「・・・・・少し、不安定になっているだけですよ。じきに見なくなるでしょう」



紫苑は歯切れが悪そうに言った。

Aは、そうだと良いねぇ…と呟きながら縁側から飛び降りる。

草履をはき、羽織をひっかけると門から出て行く。


「A!もう外に行ってはいけませんよ」


『分かってるよ、紫苑。ちょっと散歩するだけだ』


屋敷から一歩出ると、すぐ霧に包まれる。


視界が悪いのに、Aはここを散歩するのが好きだった。




暫くし、Aが鬼火を数匹従えて戻ってきた。


それからAは至って普通に過ごした。


夕食を食べ、風呂に入り、布団に潜り込んだ。




『・・・・・おやすみ』



 



 


 



Aが寝静まった後、紫苑はAを抱きかかえ、屋敷を出た。



向かったのは



























彼らの長である、コハクのところだ。

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haiki  - 感動、感動の一言です!失礼ですが、何となく『狐』と言う単語に惹かれてクリックしてみたら、本当にすごかったです!こらからも続けるのだったら、嬉しいのですが・・・これからも、頑張ってください。 (2016年12月29日 23時) (レス) id: 603df3e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - めっちゃハマった!感動した! (2016年2月12日 20時) (レス) id: af6dad06a9 (このIDを非表示/違反報告)
ななえ - 感動しました。 (2016年1月13日 21時) (レス) id: 42f6409a50 (このIDを非表示/違反報告)
Head・phone - ハマりに、ハマった。 (2015年10月8日 13時) (レス) id: a1b07e2967 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 最高に いい小説でした! 最近 他の小説を読んでも あまり ピンとこない 小説 が 多かったんで この 小説に ハマり ました! これからも 小説作り 頑張ってください (2015年8月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 222eea2be2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2014年4月26日 15時

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