第92話 高杉side ページ17
勢いよく、プレハブ小屋の扉を引きあける。
中が空なのを確認し、次に向かった。
途中で何度かクラスの奴らとすれ違う。
いきなり何処かへ行ってしまったAを、3z全員で探していた。
心当たりを手当たり次第に探しているが、全く見つからない。
教室、プレハブ小屋、保健室、図書室に、視聴覚室。
この中の何処かを探せば、Aは大抵そこに居た。
時には、傷だらけで。
時には、血まみれで。
時には、眠って。
時には、本を読んで。
時には、誰かとだべっていた。
だが、今は何処にも居ない。
俺は、確かにAの手をとった。
Aに手を引かれながらも、最終的には、ちゃんと引き寄せたはずだ。
・・・・・もう一つ、あった。
まだ探していない、Aが居るであろう場所。
何故、一番重要な場所を探さなかったのか。
自分のアホさに呆れる。
もしかしたら、もう誰かが見つけているかもしれない。
俺はそれでも良かった。
Aの事だ。何かしら理由を付けて追い出すか、落ち着いて話でもしているだろう。
A
沖田
神威
その3人と、よく集まっていた場所だ。
忘れるはずがない。
階段を上りきり、俺は扉を押し開ける。
建て付けの悪い扉が嫌な音を立てた。
『やっと来たか。まったく、待ちくたびれたぞ、晋助』
器用にフェンスに腰掛け、Aは笑う。
「あぁ…悪ぃな、誰かがもう来てるかと思ったんだが・・・・」
『来たよ。お前の前に2人ほど。
でも、もう話は付いた・・・・さて』
多分、邪魔は入らない。ゆっくり話そうか。
青空を背景に、Aは笑う。
記憶に一番多く残る、屋上で、俺とAは向かい合った。
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haiki - 感動、感動の一言です!失礼ですが、何となく『狐』と言う単語に惹かれてクリックしてみたら、本当にすごかったです!こらからも続けるのだったら、嬉しいのですが・・・これからも、頑張ってください。 (2016年12月29日 23時) (レス) id: 603df3e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - めっちゃハマった!感動した! (2016年2月12日 20時) (レス) id: af6dad06a9 (このIDを非表示/違反報告)
ななえ - 感動しました。 (2016年1月13日 21時) (レス) id: 42f6409a50 (このIDを非表示/違反報告)
Head・phone - ハマりに、ハマった。 (2015年10月8日 13時) (レス) id: a1b07e2967 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 最高に いい小説でした! 最近 他の小説を読んでも あまり ピンとこない 小説 が 多かったんで この 小説に ハマり ました!
これからも 小説作り 頑張ってください (2015年8月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 222eea2be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 x他1人 | 作成日時:2014年4月26日 15時