第88話 高杉side ページ13
『ちょっと、この呪い解いてくる』
その言葉を最後に俺は意識を失った。
目覚めたとき、隣にAはいなかった。
この家には、俺が思っていたよりも数多くの妖怪が暮らしているらしい。
肌に鱗がある少年。
異様なほど瞳孔が細い目をした少女。
先日、Aが連れて行った龍神もいた。
話を聞いてみると、どうやら俺は3日間寝ていたらしい。
そして、Aは本家のある京都に行ったのだと聞いた。
理由を知る者は居ない。
だが、俺は知っている。
Aは、自信の体に宿った狐────ヒスイを、他の寄代に移しに行った。
それは、至極困難な作業らしく、Aは、夢の中でその事を話したとき、
苦笑いをしながら
『失敗はしないよう心がけるが・・・
気楽そうに言っていたが、その声には緊張が帯びていた。
今、俺に出来ることはない─────
俺は、そう思った。
しばらく世話になっていたが、学校に行っていないことに気がついた。
『卒業式には出る。それを伝えてくれないか?』
Aのその言葉を思い出し
俺は、気乗りはしないが、学校に向かった。
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haiki - 感動、感動の一言です!失礼ですが、何となく『狐』と言う単語に惹かれてクリックしてみたら、本当にすごかったです!こらからも続けるのだったら、嬉しいのですが・・・これからも、頑張ってください。 (2016年12月29日 23時) (レス) id: 603df3e4f4 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴 - めっちゃハマった!感動した! (2016年2月12日 20時) (レス) id: af6dad06a9 (このIDを非表示/違反報告)
ななえ - 感動しました。 (2016年1月13日 21時) (レス) id: 42f6409a50 (このIDを非表示/違反報告)
Head・phone - ハマりに、ハマった。 (2015年10月8日 13時) (レス) id: a1b07e2967 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 最高に いい小説でした! 最近 他の小説を読んでも あまり ピンとこない 小説 が 多かったんで この 小説に ハマり ました!
これからも 小説作り 頑張ってください (2015年8月14日 1時) (携帯から) (レス) id: 222eea2be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 x他1人 | 作成日時:2014年4月26日 15時