愛し方6 ページ7
ゾムの顔は面白いおもちゃを見つけた。と言わんばかりに歪められており、その顔を見たエーミールは溜め息をつく。
「ゾムさん、勉強の途中なんで邪魔せんで下さい。」
「その勉強終わったら“遊んで”ええん？」
「…いいんじゃないですかね。ただ組長に確認とってくださいよ…て、もう準備しに行ったんですか…。」
あっという間に部屋を出ていったゾムにはもう興味を失くしたのか、Aはゾムの投げたナイフを手元でくるくると回して遊んでいる。
それを見たエーミールはこっちもこっちか…とまた大きな溜め息をついた。
*
「はい、今日の分はこれで終わりです。文字は読めてるみたいですので本を読んで分からないところを辞書で引く。と言う癖をつけてくださいね。」
『ぉわ…はい…。』
PM6：00
昼頃から始まっていた勉強はかなりの時間に及び行われていた。
Aには何冊かの小説と簡単な漢字が使われた小学生用の辞書が手渡されていた。
「おぅ嬢ちゃん。お疲れさん。」
『あ、くみちょー』
「エーミール、ありがとぉな。嬢ちゃんは貰ってくわ。」
「いえいえ。こちらこそ教え概のある生徒をありがとうございます。」
「ほな。嬢ちゃん、いこか。」
『エーミール、さん。ありがとうございました。』
「はい、それではまた。」
Aの事を回収しに来た組長はAに渡された小説が気になったのか一冊手に取りパラパラと捲りながらAへと質問する。
「嬢ちゃん、どぉやった？」
『なんか難しいです。』
「せやろなぁ。」
予想通りのAの解答にカラカラと笑った組長は小説をAに返すと歩き出す。
否、歩き出そうとした。
「…ゾムか。」
「やっぱ親父にはバレるよなぁ…」
ゾム。
その単語を聞いたとき貸すかにAの眉が動いたのを組長は見逃さなかった。
「なぁ親父。Aと“遊んで”もええよな？」
「はぁ…またか…。」
『どこでわたしのなまえ…』
遊び。
組へ少し“出来る”人間が来る度に開催されているお遊び。
毎度組の屋敷の損傷が激しい為、経費を管理しているトントンが頭を悩ませている。
「…“殺す”なよ。」
「んふふ、分からんで？勢い余っておれが殺してまうかもしれんし」
「そんときはお前が死ぬときや。」
「ちぇ…善処するわ…」
「…んじゃ、嬢ちゃん。悪いんやけど
『…くみちょーが言うなら。』
Aは不服そうに頷いた。
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たう - 神ですか。そうですよねそうに違いありません。更新待ってます。無理せず頑張ってください！ (2020年1月20日 20時) (
レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
リディー - 名前がシャムになって変わらないですけどこれ仕様ですか？7はうまくいくけど8だけダメなんです。私の端末の設定ですかね。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
リディー - 神作を見ないとか頭イカれ…ゲフンゲフン、脳外科行った方がいいと思います、うん。こういうの弱いんだよぉ〜今後も頑張って( ＞Д＜)」 (2019年11月22日 18時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
フェル(プロフ) - リディーさん» 主人公ちゃん可愛いですよねぇ… てかリディーさん今作も見てくれてるとかやっぱ優し過ぎか…まじありがとうございます… (2019年11月21日 22時) (レス) id: dcc6ae516b (このIDを非表示/違反報告)
リディー - ナァニコレェ、可愛すぎません？天才ですか天才ですね？今後も応援してます！ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 18f9de17d4 (このIDを非表示/違反報告)
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