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ダルいしさっさと帰るか。下手に残ってたらフラグ立ちかねん(フラグ)。日常組は部活があり、死神くんも演劇部見に行くらしい。やっぱ帰宅部って暇だわ。
「うわっ!」
突然、隣で物が落ちる音が聞こえた。どうやら大量の本や資料を落としたようで……。○○の主役は我々だ! のエーミール? えっ我々だ!もいるの? もしかして2525出身でも『ようつべ』に出してたらOK? ほとんど幕末してない志士達もいる可能性あるやんけ。
てかどうしよう、傍観に徹するなら無視してそのまま去るところだがそれは人間的な問題がある。というかエミさん好きだから普通に仲良くなりたい。でもこの人どうせ生徒会なんでしょ？
「大丈夫ですか?」
「あっありがとうございます」
バラバラになったものを拾い集める。秒で人間性が勝利した。傍観系って考えてみれば大抵面白いってつきまとわれる運命だからね。
怪我してないか確認するとエミさんを立たせ、資料渡すと俺は本を持つ。
「手伝いますよ」
「いえ! 大丈夫です」
「また転びますよ?」
そう言ってクスリ笑うとエミさんは少し迷ってからお願いしますと頭を下げた。わかりやすいフラグだが頑張ってる中学生を放置するほど心無い訳ではない。大人は子どもが頑張ってる時一緒に頑張ってやるものだ、今子どもだけど。
「図書委員とかですか?」
「そっちにも入ってますがこれは……ああ、もしかして貴方転校生の方ですか?」
「はい、委員会とか部活とか悩んでて……。友達のとこに入ろうかなとか考えてます」
生徒会なんですねわかります、気付いてないふりするけど。あくまで俺は転校してきたばかり、知りすぎてるのは不自然なので適度に知らないふりをしないといけない。
「あっここです」
「ここですか。えっと、生徒会室……生徒会?」
「私、生徒会の役員なんです」
エミさんは驚く俺にクスリと笑う。いやーたまげたなー(棒)。グルなんちゃらに目をつけられるだろうけど頑張って逃げよう(無謀)。
「ただいま戻りました〜」
「遅かったな……って誰だ?」
「あっえっと……少し手伝った者です……」
幼女に防犯ブザー鳴らされただけのことはあるわ。中学生なのにおっさん凄く怖い。演技とかじゃなくてマジでビビってるよこの人ヤバすぎ。少し目を動かせば他のメンバーもいた……が、怖い。
「俺すぐ帰りますんで! 失礼しましたー!」
雑に空いている机に本を置くと急いで部屋を出る。廊下は走るものだし仕方ないね。
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作者名：ドラム缶 | 作成日時：2019年9月12日 6時
