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「…というわけだ」
「え、っと…今日から、この真選組で医師を務めさせていただきます、Aです」
「うはー、すげえ美人」
「昨日いた女じゃねぇか」
「副長の彼女っすかー？」
ガヤガヤ…
これが…真選組。
やっぱり男の人だらけで、少し怖いのが第二印象。
…ちなみにうるさいっていうのが、第一印象((
「…お前らァ！！静かにしろっつってんだろォ！？」
ズドンッ
「静かにするのはテメェでさァ、土方」
「ひ、土方さん？！大丈夫ですか…！？」
「んの…総悟ォオオオオ！！！！！」
隣を見れば破壊行為に走る隊士。
前を見れば騒ぎまくる隊士。
…やって行けるかな。
「…あ、神楽に連絡入れてないや」
忘れてた。
…怒られるよなぁ…あとで万事屋の場所教えてもらおう。まだこの辺の地形把握できてないし。
「お前ら！！Aさんが困ってるだろうが！！！」
「…近藤さん」
救世主。アーメン。
…やっぱりゴリラでも、局長さんなのか。
「…悪りぃな、A」
「いえ、大丈夫です。近藤さんもありがとうございます」
「いやいや、あ！！隊服まだ届かないから、私服でいいからな！！」
「わかりました…隊服、もらえるんですね」
「一応ってとっつぁんがうるさくてな」
「…とっつあん…？」
「松平っていう奴でさァ、まぁ今度会って見るといいですぜィ」
「…まつ、だいらさん…あ。そー君、万事屋までの道を教えて欲しいんだけど…」
「なんなら連れて行ってやりまさァ、今から行きやしょう」
「え、いいの？」
仕事あるんじゃないのかな。
それとも、ふつうに休み？
「良いわけねぇだろ、山崎に連れて行ってもらえ。わかったか山崎！！」
「はっはい！！！」
「…山崎さん、すいません。お仕事なのに」
「全然大丈夫ですよ。…理由を聞いても良いですか？」
「あ、神楽に心配かけてるだろうから。連絡したくて」
「連絡なら、電話がありやすぜィ」
ぐい、と手を取られて引っ張られた。
でんわ…って確か地球の連絡手段だっけ。
父さんも持ってた気がする。
「万事屋なら、この電話にかければでまさァ」
「電話って、こんな感じなんだ…」
「…今度、買いに行きやすか」
「え、いいの？」
「入隊祝いでさァ」
素直に嬉しかった。
…私にも、仲間ができたのか。
必死に口元が緩みそうになるのを抑えた。
そー君に笑われたのがちょっと恥ずかしい。
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作者名：雪林檎V2 | 作成日時：2019年1月3日 11時
