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「…なんでィ、それ」
「え、あだ名」
やっぱまずかったか。総悟君に変えたがいいのかな。名案だと思ったのになぁ。
「意外とフレンドリーだな、お前」
「結構人見知りはする方です…だよ」
「…そうかィ」
危ない。気をぬくとすぐ敬語に戻っちゃう。
同い年くらいって言っても、一体幾つなんだろう。
「そー君はいくつなの？」
「18でさァ」
…まさかの年下。変わらないとか思っちゃってごめんなさい。
「まさかの未成年…」
「？Aもじゃねェのかィ」
「ううん、違うよ。って言ってもギリギリ20歳だけど」
「…俺と一緒か、歳下かと思いやした」
「私も。私と変わらないって思ってた」
思わず、二人して笑った。
地球人は優しい。本に書いてあった通りだ。
こんなにも胸が暖かくなるなんて。
「…っげほッ」
つかの間、肺が痛んだ。
また発作がで始めるかもしれないな…。
「？風邪かィ？」
「…ううん、大丈夫」
ここで発症すると、迷惑をかけかねない。
気をつけねば。
「気をつけなせェ…あ、ここでさァ」
「ひろ…」
食堂というところには初めて来た。
というか、地球が初めてなわけだから何もかもが初めてだ。
「おぉ！！お嬢さんがAさんか！！」
「A、この人がゴリラでさァ」
「えっ？」
確かによく見たら似てる、ような…。
でも雰囲気は大らかだな。
「総悟！？…ゴホン、俺は真選組局長の近藤勇！！よろしくな、えっと」
「Aです。今日は突然お邪魔してすいませんでした」
「いや、全然！！寧ろ歓迎してますよ！…にしても総悟も隅に置けねぇな！！こんな別嬪さん連れてくるなんて」
「違いまさァ、そんなんじゃねぇやィ」
「またまたぁ〜」
「そうですよ、近藤さん。私みたいなのが、こんなイケメンさんとなんか世間になんて言われるか…」
やられかねない。
きっと彼のことを好きな人は沢山いるだろう。
私が横に並んで歩くと、いい面汚しだ。
「…A、飯取りに行くぜィ」
「あ、うん」
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作者名：雪林檎V2 | 作成日時：2019年1月3日 11時
