五十六の巻 ページ12
「お灸をすえてやる」
大量の殺気を放ち、威圧する
それで恐れ、膝をついたのはカンクロウ君とテマリちゃん
・・・気絶しなかったことを褒めてあげるよ
「流石、人柱力ってとこかな？」
「・・・それだけか」
「足りなかった？」
あくまでも、笑顔を保って。戦うときは表情が一定のほうがいい
相手に感情を読み取られないからね
しかし、なんで我愛羅君は平然と・・・ではないけど、眉一つ動かしてない。
かわいくねーな←
砂の防御があるからか、まだ余裕そうだ
「貴方の力はそれぐらいじゃないはず」
「あれ、敬語使えたんだ。お姉ちゃん、吃驚だなぁ」
おちょくられたのが癇に障ったのか、ピクリと眉が動く
すると、ギュッと何かを握るようなしぐさをした
ウネウネと足元の砂が動き始めた
グチャッという潰れる音がして、俺の足は潰れた・・・と思うが残念。
あいにく、それは影分身ですｗｗｗざまぁｗｗｗｗ←
「それでは本体はどこにいるでしょう」
そういうような笑みを浮かべて影分身は消えた
焦ったように周囲を見渡すが、俺の姿はない。
「後ろだよ」
バッと振り返ったところをクナイで刺しかかる
鼻先にクナイを当てようと思ったが砂がその行く手を阻み攻撃できない
チッと舌打ちをして左手で刀を抜き、切りかかる
また防御され、次は左から砂の塊が飛んできた
ギリギリのところで右手のクナイで受け流すが衝撃に耐えられず飛ばされた。
でもそれは我愛羅君も同じようで、テマリちゃんに受け止められたいた
俺は立ち上がり、ゆっくりとそっちへ向かう。すると、カンクロウ君が前に立ちはだかった。
「・・・我愛羅は殺らせない」
「カンクロウ！！」
すると、立ちはだかったカンクロウ君を押しのけ
我愛羅君が前に立った。コイツ・・・
「邪魔だ」
「！！」
押しのけられたカンクロウ君は驚きと怒りが混ざったような顔をしていた
大方、昔何かあったのだろう。
人柱力の家族や兄弟はそうなる。俺がそうだったように
でも、
「我愛羅君」
ザリッと一歩踏み出して、さっきの笑顔とはまた違う笑顔を作って話しかける。
一瞬で雰囲気の変わった俺に戸惑ったのか、一瞬動揺した。
そんなことは関係ない
俺が言いたいのは、
「これだけ君を想ってくれる人がいることに感謝することを忘れるな。
感謝をしない奴は誰であろうとただの愚か者。・・・兄弟は大切にしろよ」
ゴスッと一発。
拳骨を落として俺はその場を去った。
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作者名：雪林檎 | 作成日時：2015年12月5日 18時
