オレの彼女、キス魔でした。【佐野真一郎】

Episode 25 ページ26

Aside









「おいっ！ワカ、そろそろAから離れろよ！」




総長命令だぞ！？と威嚇するシンイチロー。




「真ちゃん、もう総長じゃねぇじゃん。」



べーっと舌を出してシンイチローを嘲笑うワカ。





私を挟んでバチバチしないで欲しいんだけど？






そして、飲み終わるまでずっとこの状態だった二人。













その後、それじゃあ帰るかーって話になったけど、シンイチローもワカも私の太腿で寝ちゃってる。





『シンイチロー、そろそろ帰らない？』



「ん、じゃあ、おんぶしてー。」





うん。無理に決まってるじゃん。






ワカも起きてよー。と言っても全く起きる様子のないワカ。





『…っ、お、おにーちゃん起きて？』





「……誰の入れ知恵だよ…。」







肝心のベンケイと武臣は大笑いしている。





「…可愛い妹の頼みだから起きてやるよ。」






ベンケイと武臣は酔ったワカを連れて帰っていった。








私とシンイチローは、仲良く二人で家へと帰った。










「Aは、ぜってぇワカになんてやらねぇからな。」




『別に私、ワカと兄妹じゃないからね？』

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