オレの彼女、キス魔でした。【佐野真一郎】

Episode 20 ページ21

真一郎side








今日は昼頃にワカがバイクを取りにくるから、早くメンテしねぇとなー。なんて思いながらAと一緒にバイク屋へ向かう。






「今日、昼ぐらいにワカ来るから。」






『そっかー！また久しぶりにみんなで集まりたいね。』





みんなというのは黒龍の創設メンバーの事だろう。







オレも最近、ベンケイと武臣には会ってねぇからな。






また飲みにでも誘うか。









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ワカのザリをイジっていると、丁度昼頃にワカがバイクを取りに来た。






オレはワカを店で待たせ、急いでメンテを終わらせた。




その間、Aがちょっとしたことでワカを怒らせていた。






相変わらず仲良いなー。とか思いながらも、オレのAが取られてることにちょっとだけ嫉妬する。






「は？じゃあ、真ちゃんにあの事言って良い訳？」




『あーっ！それはダメっ！ごめんってワカ！』






は？あの事って何だよ。





オレには言えねぇ事が二人にはあんのか！？






「おいA。オレに隠し事すんのか？」






『そ、そーいう訳じゃないけど。』





明らかに焦るAを横目にワカの方を見ると、ため息を溢して話し始めた。

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