長所か短所か、そんなもの。【松岡凛】 ページ11
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凛side
「宗介すごいんだよ。この前の土曜日ジムに行ったんだけどね……」
彼氏である俺の前で言うことか。
こいつの素直さには悩まされる。
隠し事をされるよりはマシかもしれねえけど……。
「軽々腹筋100回しててね、私はせいぜい30回だよ。すごすぎる」
腹筋100回なんて俺にだってできる。
醜い嫉妬心で、胸がむかむかする。
「あとあと、腕立て伏せ。私は1回もできないよ。やっぱり日々のトレーニングが必要なんだね」
そんなの宗介を見なくなって、俺を見ればわかることだろ。
なんで1番身近にいる俺より、宗介なんだよ。
Aはぺらぺらと話を続ける。
「帰りに2リットルの水を3本買ったんだけど、それも持ってくれて……」
「お前さ」
「ん？」
「誰の彼女だったっけな」
「何言ってるの？凛の彼女だよ」
「もう宗介の彼女にでもなればいいだろ」
Aは目を丸くする。
さすがにまずい状況だと察したのか、おろおろとし始めた。
「なんでいきなり……」
「さっきから宗介の話ばっかじゃねえか。そんなに宗介のことが好きなら宗介の彼女になれよ」
Aは困ったように眉を八の字にした。
困ってるのはこっちだっての。
「あのね、凛」
「んだよ」
「宗介は、その……いとこなんだよ」
「……は？」
「ご、ごめんね。言うタイミング逃しちゃって」
言葉を理解したとき、むかむかしていたのがすっかり吹き飛ぶ。
同時に恥ずかしさが込み上げた。
「ふふ。凛ったら私のことが大好きだね」
Aはにまにまと幸せそうな笑みを浮かべた。
「宗介から聞いたんだけどいつも私の話してるんだって？嬉しいなぁ」
宗介のヤツ……！
「……うっせ」
「否定しないの？……って顔真っ赤！」
また幸せそうに笑った。
人の弱みを的確につくところは、いとこだけあって宗介と似ているかもしれない。
「私は凛が大好きだよ。だから安心したまえよ」
「…………」
「凛は？」
どうなの？と訊いてくるAの額を指先で弾く。
「いてっ」
「ばーか、勝手に言ってろ」
「んー。素直じゃないなぁ」
素直すぎるのも困り様だが、
そんなところも――。
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リンリン - はぁい、了解しましたぁ(^○^) (2014年9月14日 10時) (
レス) id: 5360dcc8cb (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - ハルちゃんあざっす！やっぱりハルちゃん好きですわ〜！続編のほうの更新頑張ってください！ (2014年9月14日 10時) (レス) id: dcf4c8a739 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - わせ太さん» 飲み切る…だと……！？ つ、強い…Σ(ﾟДﾟ) ……いや、私もまこちゃんのためならそのくらいイケるな…（真顔）← (2014年9月14日 0時) (レス) id: be52c26f88 (このIDを非表示/違反報告)
わせ太(プロフ) - リンリンさん» 申し訳ありません！part11にて、10個のみを募集します。今日の午前11時からですのでご安心を！part11で11時以降もう一度お願いします (2014年9月14日 0時) (携帯から) (レス) id: c18b3d2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
わせ太(プロフ) - 射命丸さん» いえいえ！喜んでいただけてよかったです(*´∀｀) ありがとうございます!! (2014年9月14日 0時) (携帯から) (レス) id: c18b3d2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わせ太
| 作成日時：2014年9月6日 22時
