【BTS】ある日、友人の変な噂を耳にした。

13 ページ13

土曜日。

何故か私はジミンにカフェに呼び出され、
今場違い過ぎるお洒落なカフェに座っている。





JM「で？得られたことはありましたか？」



『…なかった、です』


JM「僕昨日置いてかれたし。テヒョンと一緒に帰ったんだって？」

『誠に申し訳ございません…』





とても聞ける雰囲気では無かったからしょうがない。

でもまぁ置いてったのには反論の余地が有りませんので机に額を擦り付けて土下座である。









結局、分からなかった。



よくよく考えてみれば私は1年以上もテヒョンと一緒に居るにも関わらずテヒョンの事を何も知らないのである。


誕生日と、血液型と、身長と…後は何を知っている？



と思った時、分からないと答える自分がいる。

未だテヒョンが分からないからである。



不思議というか、何処か掴めない性格といいますか。


…私が馬鹿なのかなぁ。





JM「ま、良いや。」


『…私、テヒョンを信じれば良いのかな…』



JM「僕は見たんだけどなぁ……テヒョンは本当は昨日女を抱く予定だったはず」

『そ、それなんだよ…何でテヒョンがそこにいたのか分からないんだ』


JM「…偶然、とか？」


『ジミンが言ってることが嘘だったり…』


JM「僕は親友のことなら何でも知ってるよ。舐めんな、幼馴染だぞ。」


『…そうだよねぇ……』




私よりジミンの方が、何倍もテヒョンのことをよく知っている。


嘘をつくはずもない。



でも、何故彼があの時私の背後に立っていたのか。

忘れ物をしたって、私にも「何であそこにいたの？」と聞いてきたではないか。





本当の理由、とは。



…今日はたまたま女の子を連れてこなかっただけ…とか。








『あぁもう！！分からないよおおお！！！』






JM「ちょっ、ここカフェなんだから静かにしろ馬鹿！」









私が、テヒョンのことをよく知っていなかったのが悪いんだ。

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す